マザーズ指数大幅下落ー2020年12月7日の日本株

<今日の日本株>
週明け12月7日の日本株は、朝方高く始まったもののすぐ下げに転じ、その後は下げ幅を広げる展開でした。日経平均株価の終値は先週末比203円80銭安の26547円44銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は4%超の大幅安となりました。

値上がり銘柄923に対し値下がり銘柄2932と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は87、年初来安値更新銘柄は11でした。

ADA指数は40.1%となり、先週末の58.3%から大きく低下しました。保有株に25日移動平均線割れのものが相次いだため、それらを売却したことなどによります。

 

<無理に勝負に行かない方がよさそう>
個別銘柄をみると、成長株はほぼ全滅で、上昇した銘柄を探すのが難しいほどでした。また、出遅れ銘柄についても、朝方高く寄り付き、その後下落して陰線引けになっているものが目立ちました。

まだ上昇トレンドにとどまっている銘柄もそれなりにありますので、そうした銘柄については私も保有を継続していますが、ここから下げ止まらなければ、やがてはそれら銘柄も売却することになります。

要は、上昇トレンドから下降トレンドに転落する銘柄が、特に成長株については日々増加しているということです。
すでにマザーズ銘柄など中小型成長株は明確な下降トレンド入りとなっていますが、昨日の動きからは、東証1部上場の大型成長株についても下降トレンドに転じたものが数多くみられました。

このようなときに、まだ上昇トレンドにあるからといって、上昇トレンド銘柄に投資可能資金の大部分を投下するような勝負にいくと、結局は買った銘柄も値下がりして下降トレンドになってしまう可能性が高いです。

あくまでも、上昇トレンド銘柄が増えたら株への資金投下を増やし、下降トレンド銘柄が増えたらキャッシュの割合を高める、という形で、マーケットの流れに逆らわないよう取り組むのがよいと思います。
特に、成長株は天井を付けた可能性が高いものが増えているので、安易な買いは慎重にすべきです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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