<今日の日本株>
12月3日の日本株は、前日終値を挟んで小動きとなり、日経平均株価は前日比8円39銭高の26809円37銭でした。
TOPIXも小幅高となりましたが、マザーズ指数は2%超の大幅安でした。
値上がり銘柄2041に対し値下がり銘柄1757とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は75、年初来安値更新銘柄は3でした。
ADA指数は66.6%となり、前日の75.8%から低下しました。成長株の大きな下げに伴い25日移動平均線を割り込んだ銘柄を売却したことなどによります。
<あまりじたばたせずに大きな波をとらえる>
個別銘柄をみると、シスメックス(6869)など高値更新となる銘柄もあったものの、総じて成長株は下落しました。その中でも大型株・準大型株の成長株はまだ上昇トレンドをキープしていますが、もともと弱い動きだった中小型成長株はチェンジ(4477)など直近の安値を割り込むものもあり、手出し無用という感じになってきました。
一方、いつもどおり成長株が弱ければ出遅れ銘柄・コロナ悪影響銘柄が強い動きとなっています。
私自身は成長株メインですから、12月1日までは極めて順調でしたが、2日、3日と利益を大きく削られる形となっています。
では、成長株を売って出遅れ銘柄・コロナ悪影響銘柄に乗り換えればよいかと言うと、事はそんなに単純ではありません。もし乗り換えた後、再び成長株が優位な展開となれば、また成長株に乗り換えることになりますが、そのようにどたばたして売買を繰り返すと、結局は全く利益を取ることができないばかりか、損失を被る可能性も大いにあります。
したがって、私は上昇トレンドが続く限りは、株価が下落していても成長株は保有しますし、出遅れ銘柄・コロナ悪影響銘柄についてもあくまでも上昇トレンドかつ移動平均線からのかい離率が小さいというタイミングのもののみ拾うようにし、どちらが上昇してもそれなりの成果が出るようにしています。
日々の小さい株価の波に翻弄されることなく、株価のトレンドという大きな波に従って行動するようにしましょう。売買の回数が増えるほど、利益を得にくく、損失を被りやすくなる点にも十分に注意してください。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。