明確なトレンドが出にくい状況ー2020年11月19日の日本株

<今日の日本株>
11月19日の日本株は、後場売り込まれる局面もあったものの引けにかけ戻し、日経平均株価の終値は前日比93円80銭安の25634円34銭でした。
TOPIX、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1457に対し値下がり銘柄2263と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は45、年初来安値更新銘柄は13でした。

ADA指数は31.5%となり、前日の38.4%から低下しました。買っていたコロナ悪影響銘柄が早くも失速して下げに転じたため売却したほか、一部については逆に空売りをしたことなどによるものです。

 

<全般的に見ればかなり弱い展開>
個別銘柄をみると、ベネフィット・ワン(2412)、JTOWER(4485)など、中小型成長株の中に高値更新となるものも出てきています。
一方、先週来上昇に転じていたコロナ悪影響銘柄の中には早くも失速して下降トレンドに転じたり、弱いものでは安値更新となっているものもあります。

現状はまだら模様ですが、再び中小型成長株が強い展開になる可能性も感じています。

結局、ここから株価がどうなるかなど誰にも分らないわけですから、上昇トレンドの銘柄、言い換えれば投資資金が流入している銘柄を買って保有するのが安全です。

あとは、多くの銘柄はトレンドが明確に出ていないので、下手な局面で買ったり売ったりすると、損失が積みあがってしまいがちです。
どうもうまくいかないなあ、と感じた時は、無理な売買はしない、投資する金額を抑えめにするなどの対応をしても良いと思います。トレンドが明確に出ない時期はそもそも利益を上げることができませんので、無理に利益を得ようと動き回った結果、逆に損失が出やすくなってしまいます。

何やっても裏目に出るならば「休むも相場」です。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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