<9月4日の日本株>
週末9月4日の日本株は、朝から大幅安で寄り付いた後も終日弱い展開となり、日経平均株価の終値は前日比260円10銭安の23205円43銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は3%近い大幅安となっています。
値上がり銘柄1093に対し値下がり銘柄2642と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は24、年初来安値更新銘柄は6でした。
ADA指数は56.0%となり、前日の74.2%から大きく低下しました。株価下落により、保有株の一部売却を行ったことによります。
<株価が下落したらしっかりと逃げる準備をしておく>
個別銘柄をみると、私が主力としている中小型成長株やIT関連株は弱い一方、出遅れ銘柄・業績悪化銘柄は相対的に強い動きとなっていました。
さて、アメリカではNYダウ、ナスダックともに一時急落するなど、高値波乱が続いています。天井圏に株価がある場合、乱高下するというのはよくあるパターンです。
現時点では、アメリカ株が天井を付けたかどうかは分かりません。一時的な下落に過ぎない可能性もまだまだあります。
また日本株も、中小型成長株やIT関連株を中心に、ここまで株価が大きく上昇しており、株価の天井を意識すべき状況にあります。
このときに、決してしてはならないのが、株価が値下がりしているにもかかわらず我慢して持ち続けてしまうことです。
確かに株価が天井をつけるまでは、株価が一時的に値下がりしても持ち続ければやがて上昇に転じます。しかし、一たび天井を付けた後は、株価の下落が続くことになりますから、持ち続ければ持ち続けるほど損失が拡大してしまいます。
特に、銘柄によっては短期間で株価が何倍にも上昇しているため、仮に天井をつけていたとしたならば、株価はあっというまに半値以下になってしまいます。
したがって、こうなったら売るというルール(私なら25日移動平均線割れ)をしっかり決めて、それを守り、仮に株価が天井をつけていたとしても大きな損失を被らないように、逃げることができる準備をしておきましょう。
株価が天井をつけたかどうかは後になってみないとわかりませんし、分かったころにはすでに株価が大きく下落しています。ですから、天井の可能性がある状況、つまり下降トレンドへの転換の可能性が強くなったならば、持ち株は一旦売却しておくのが無難です。
天井までは持ち続ければ持ち続けるほど株価は上昇します。しかしひとたび天井をつけると、逆に持ち続けるほど株価は下落します。
ここの切り替えがきちんとできなければ、あっという間に大きな損失を被ってしまいますので十分注意してください。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。