業績悪化銘柄の底打ちなるのか?-2020年8月4日の日本株

<今日の日本株>
8月4日の日本株は、朝方から大幅高となり、その後もじり高の展開となりました。日経平均株価の終値は前日比378円28銭高の22573円66銭でした。
TOPIX,マザーズ指数も上昇しました。

値上がり銘柄3080に対し値下がり銘柄759と全面高に近い展開、年初来高値更新銘柄は75、年初来安値更新銘柄は5でした。

ADA指数は37.8%となり、前日の33.0%から上昇しました。空売り銘柄の中に大きく上昇して25日移動平均線を超える銘柄があったため、それらを買い戻すなどしたことによるものです。ロング・ショート戦略のうちショートの割合が少し落ちました。

 

<業績悪化銘柄の底打ち?今までの動きの継続?>
先週金曜日の急落で、いよいよ本格的な下落局面に転換か?と思いましたが、月、火の反発で仕切り直しとなりました。日経平均株価は再び25日移動平均線まで戻ってきており、ここからどちらの方向へ向かうかを注意しておきたいです。

個別銘柄をみると、日本M&Aセンター(2127)、エムスリー(2413)、テクマトリックス(3762)、アイティメディア(2148)、ラクーンホールディングス(3031)、ソニー(6758)など高値更新となる銘柄がかなりありました。

一方、業績悪化により下降トレンドが続いている銘柄群の多くが大きく反発し、25日移動平均線を上回るものも出てきています。

大幅な赤字決算を発表した日本航空(9201)が決算後急反発していることなどから、底打ちの可能性も考慮する必要があると感じます。
今後、同様にかなり厳しい決算を発表した銘柄の株価が下がらずに逆に反発することが相次いだ場合、それらの銘柄の底打ちを強く意識することになりそうです。

となると、今まで強い動きが続いている上昇トレンド銘柄を引き続き追っていくのか、それともここまで大きく下落してきた業績悪化銘柄の底入れを買っていくのか、という問題になってきます。

私自身は、今のところ上昇トレンド銘柄を引き続き追っていくつもりですが、少しずつ底入れ期待銘柄についても買い対象としてみたいと思っています。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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