<今日の日本株>
週明け6月8日の日本株は、朝から大幅高で終日強い展開となり、日経平均株価の終値は先週末比314円37銭高の23178円10銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄2879に対し値下がり銘柄993と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は48、年初来安値更新銘柄は1でした。
ADA指数は44.0%となり、先週末の39.1%から上昇しました。保有株の一部を売却する一方、25日移動平均線からのかい離率が低い銘柄の新規買いも行いました。
<移動平均線割れ銘柄が少しずつ増加>
個別銘柄をみると、ベイカレント・コンサルティング(6532)が高値更新となるなど、上値追いとなる銘柄もまだまだありますが、ひところに比べると勢いを失った感があります。
それは、以前は100を超えていた年初来高値更新銘柄が減少傾向にあることからも読み取れます。
一方で、銀行株、自動車株、鉄鋼株、空運株など出遅れ銘柄に物色の対象がシフトしています。これらの銘柄は年初来高値までもかなり距離があるため、こうした銘柄が買われている結果年初来高値更新銘柄が減少していることになります。
ということで、私が以前から保有していて、上昇トレンドが続いていた中小型成長株の中にも、久しぶりに25日移動平均線を割り込むものが少しずつ増加していて、それらはしっかりと利食い売りをするようにしています。
どんな悪材料がマーケットに流れても株価が上昇し続けるというバブル相場ですが、いつ天井をつけて急落するとも限りません。また、天井をつける時期は銘柄により異なります。
したがって、下降トレンドに転じた保有株は、そのタイミングでしっかりと売っておかないと、せっかくの利益がなくなってしまう可能性があります。
もちろん、再び上昇トレンドに復帰したら買い直しをすれば、最終的な天井まで付き合うことができますから、下降トレンド転換時での売却を躊躇しない方が良いと思います。
下降トレンド転換時に売れば、その後株価が上昇しても下落しても対応できます。しかし、下降トレンド転換時に売らなければ、その後株価が下落した場合、利益の減少や損失の拡大を引き起こします。
一寸先は闇、いつ何がおきてもおかしくないのが今のマーケット、買うべき時に買い、売るべき時に売ることが堅実な成功のカギとなります。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。