基本は売り場探しー2020年6月3日の日本株

<今日の日本株>
6月3日の日本株は、朝方大幅高となった後は売りに押されたものの、引けにかけ買い直され、日経平均株価の終値は前日比288円15銭高の22613円76銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄2020に対し値下がり銘柄1803とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は109、年初来安値更新銘柄は1でした。

ADA指数は51.9%となり、前日の56.6%から低下しました。ポジションが膨らんでいたこともあり、弱い銘柄を中心に売却しました。

 

<買い場ではなく売り場探し>
個別銘柄をみると、GMOクラウド(3788)、テクマトリックス(3762)が高値更新となるなど、引き続き強い展開ではあるものの、寄り付きが高くそこから下げて引ける陰線引けの銘柄が多く、少し注意が必要です。

とはいえ、トレンドが転換するほどの下落をした銘柄はほとんどなく、基本は様子見です。

はっきり申し上げて、5日移動平均線も割り込んでいない段階で陰線が1本たったから天井、というのは判断が早すぎます。そこから再度上昇を続けるケースも数多くあります。

したがって、最低でも5日移動平均線割れを確認してから売却、という方が結果的には良いところで売れた、ということになると思います。

日経平均株価の25日移動平均線からのかい離率が10%に達しようとしています。通常であればこのあたりがピークになることが非常に多く、いつ天井をつけてもおかしくありません。
ですから、少なくとも買い場ではないことは確かで、あとは保有株をいつ売るかに神経を注ぐ局面です。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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