<今日の日本株>
週明けかつ3月決算企業の権利落ち日であって3月30日の日本株は、朝方大きく売り込まれるも、引けにかけだいぶ下げ幅を取り戻す展開となりました。日経平均株価の終値は先週末比304円46銭安の19084円97銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄947に対し値下がり銘柄2985と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は23、昨年来安値更新銘柄は10でした。
ADA指数は16.5%となり、先週末の17.7%から少し低下しました。上昇トレンド銘柄を買い、下降トレンドになったら売る、という原則通りのことをしています。空売りは現状はしていません。
<銘柄選別がカギを握るか>
日経平均株価は300円ほどの値下がりでしたが、配当権利落ちの影響が200円ほどありますので、実質は100円安にとどまっています。
値上がり銘柄もそれなりにありましたし、思っていたより強い動きとなりました。
ただ、全ての銘柄が上昇する、というわけではなく、やはり新型コロナウイルスの影響をあまり受けない、もしくは業績にプラスに働きそうな銘柄が上昇していて、悪影響を受けるであろう銘柄が下落している、という動きになっています。食品スーパー、ドラッグストア、食品卸、医薬品、宅配、テレワーク、巣ごもり消費関連などは強い動きで、もう今から乗るのは遅いなあ、というものも結構あります。
したがって、銘柄選別がカギを握っていると思います。そもそも弱い銘柄は25日移動平均線すら到達しませんので、そこで選別できると思いますし、強い銘柄ほど底値から25日移動平均線まで戻るまでの日数が小さくなっています。
一方、東京が実際にロックダウンになったり、新型コロナウイルスの感染者数が爆発的に増加したとき、株価がどのような反応を見せるかが不透明である点が気にかかります。
つまり、今後の悪材料により大きく値下がりする可能性もあるが、対して値下がりしない可能性もある、という非常に悩ましい状況にあります。
そこで、私はどちらかに賭けることはせずに、どちらに転んでも大ダメージが起きないようにしています。具体的には、上昇トレンド銘柄には投資しますが、投資する金額をいつもより抑えています。これにより、突然の急落があっても損失を抑えられ、かつ急落で二番底を形成した場合はそこを買い向かうことができます。一方、このまま株価が上昇しても、ある程度の株を持っていますからそれなりの恩恵は受けることができます。
個人的には、しばらくの間上昇した後、再度株価が大きく下落する可能性を懸念していますので、あまり無理のない範囲で投資するようにしています。それは、ADA指数がそれほど大きくなっていないことからも読みとっていただけると思います。
今は銘柄により値動きがバラバラですので、上昇トレンドの強い銘柄のみを買って保有する、そしてあまり大きな資金を投下しない、という形で対応するのがよいのではないでしょうか。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。