なんとも気持ちの悪い動きー2020年2月12日の日本株

<今日の日本株>
2月12日の日本株は、寄り付き直後から上昇をはじめ、その後は終日強い展開となりました。日経平均株価の終値は前営業日比175円23銭高の23861円21銭でした。
TOPIXは小幅安、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1685に対し値下がり銘柄2038とやや値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は45、昨年来安値更新銘柄は19でした。

ADA指数は51.3%となり、前営業日の48.9%から上昇しました。上昇トレンド転換銘柄をいくつか新規買いしたことなどが要因です。

 

<実体経済と株価のかい離が気になるが・・・>
個別銘柄をみると、神戸物産(3038)、テクマトリックス(3762)、Amazia(4424)など高値更新となる銘柄も散見されました。また、決算内容を好感して株価が大きく上昇する銘柄も目立ちました。

ただ、全体を通してみると、まだ半分以上の銘柄は下降トレンドで、銘柄によって統一感のないバラバラな動きとなっています。

また、本日はソフトバンクグループ(9984)の急騰により日経平均株価は大きく上昇しましたが、TOPIXは小幅安になるなど、ちぐはぐな値動きとなっています。

新型コロナウイルスの影響はさらに拡大し、間違いなく実体経済に悪影響をおよぼしています。また、日本の場合は昨年10月の消費税増税が、明らかに景気にマイナスとなっています。

にもかかわらず、国内外の株価は堅調であり、アメリカ株に至っては史上最高値更新という状態です。

マーケットの反応は、「新型コロナウイルスの影響拡大により実体経済に悪影響→株価下落」ではなく、「新型コロナウイルスの影響拡大により実体経済に悪影響→中央銀行が金融緩和→株価上昇」という、いかにも都合の良い解釈がなされているように思えてなりません。

でも、そんな都合の良い解釈がいつまでも成り立つわけはなく、バブルがさらに膨らむ一方です。そしてバブルは膨らめば膨らむほど、その後のバブル崩壊による反動は大きくなります。

とはいえ、高値更新が続く銘柄をはじめ、上昇トレンドの強い銘柄も少なくないことから、弱気になるのも時期尚早といえ、私自身は強い銘柄は保有を継続しています。

ただし、新型コロナウイルスの世界経済への悪影響がもっと明らかになるなどして株価が一転急降下する可能性も否定できません。
そうなるリスクに備え、保有株が25日移動平均線を割り込んだら私は速やかに売却します。

おそらく、株価が大きく下がる状況になれば、逆張りが好きな個人投資家が「千載一遇のチャンス」とか「ここで買わないヤツはアホ」とか言って買いまくると思いますが、そこからさらに株価が暴落し、一網打尽に焼かれるような展開が来るように思えてありません。

もちろん、私は移動平均線を割り込んだらすぐ売りますのでそうした被害に合うことはないでしょうし(突然の急落の備えとしてプットオプションの買い持ちもあります)、一面焼け野原になり、十分安い株価になってから買い仕込みを始めます。

とにかく、最近の株価の動きはなんとも気持ち悪い動きであるというのが印象です。こうした違和感というか、胸騒ぎというものは結構バカにできません。上昇トレンドの銘柄までもを売るつもりはありませんが、下降トレンドになったら即座に売ることは絶対に守り抜き、大きな損失の発生を未然に回避していきます。これで私は20年以上、株式投資の世界で生き残ってきましたから。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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