<11月8日の日本株>
週末11月8日の日本株は、朝方大きく上昇して始まったものの、その後は伸び悩みました。日経平均株価の終値は前日比61円55銭高の23391円87銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は大きく下落しました。
値上がり銘柄1806に対し値下がり銘柄1913とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は247、年初来安値更新銘柄は6でした。
ADA指数は57.7%となり、前日の59.1%から少し低下しました。保有株の中に大きく値下がりして移動平均線を割り込むものがあり、それらを売却したことなどによります。
<全面高にはなかなかならない>
私自身がウォッチしている銘柄は約400銘柄ありますが、多くは中小型成長株であり、今回の株価上昇では蚊帳の外に置かれているため、年初来高値更新銘柄が247もあるとは思えないほど動きが悪いです。下降トレンド銘柄もかなり多くなっています。今日のマザーズ指数の弱さがそのことを良く表しています。
今回の株価上昇の主役が中小型成長株ではなく大型株・割安株・景気敏感株であると気づいたころには、そうした銘柄は大きく上昇していました。というよりは、それらの銘柄が上昇トレンドに転じたことは分かっていましたが、それまでの株価の動きが冴えなかったため、買うことをしなかったのです。
しかし今回はその判断が裏目に出たというわけです。そして移動平均線からのかい離率が大きい状態では新規買いするわけにもいかず、押し目を待っているのですがなかなか下がらない、というのが現在の状況です。
私のブログでは日々値上がり銘柄と値下がり銘柄の数を表示していますが、ここ最近は全面高になった記憶がなく、値上がりと値下がりがほぼ同じ、という状況が続いています。
日経平均株価は強い、年初来高値更新銘柄も大量に存在している、しかし自分の持ち株は上昇しない・・・これは典型的な「自分の手があっていない」状態であり、株式投資を長年していると結構出くわします。
ここで年初来高値更新銘柄に飛び乗るという手もあるのですが、やはり今さら株価が大きく上昇している銘柄の高値を追うと、天井をつけ高値掴みとなるリスクがかなり高いと見ていますので私はしません。
確か2006年~2007年にかけての株価上昇のときは、日経平均株価だけはスルスルと上昇したものの、個別銘柄はすでに天井をつけて下げ基調だったため、全然取れなかった記憶があります。
日経平均株価が上昇を続けているのに自分の持ち株が上昇しないとき、私であればそこから利益を追求するよりは、無理をして高値を追いかけて損失が膨らむことを避けます。
押し目が来たら買えばよいし、もし来なかったら無理に追いかけない、25日移動平均線を超えた直後の銘柄については積極的に買っていく、そして上昇トレンドが続く限り持ち株は保有を継続する・・・、こんなスタンスで当面は行きたいと考えています。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。