<今日の日本株>
週明け10月28日の日本株は、上値は重いものの終日プラス圏で推移し、日経平均株価の終値は先週末比67円46銭高の22867円27銭でした。
TOPIXは小幅のマイナス、マザーズ指数は小幅のプラスでした。
値上がり銘柄2044に対して値下がり銘柄1651とやや値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は161、年初来安値更新銘柄は0でした。
ADA指数は65.7%となり、先週末の59.3%から上昇しました。ADA指数の上限を60%としていましたが、もう少しリスクを取ってもよいと判断し、買い増しを行っています。
<出遅れを買うか、リスクを果敢に取るか>
個別銘柄をみると、アドバンテスト(6857)が相変わらず強かったり、図研(6947)のように高値更新となってから株価の動きが急速に良くなったりと、何か懸念すべきことが起きている形跡はありません。
また、中村超硬(6166)が圧倒的急騰となるなど、突然大きく上昇する銘柄も多いです。私は短期売買はしませんが、短期売買をする人にとっては非常に儲けやすい相場環境と思います。
なにより、年初来安値更新銘柄がゼロですから、ここで弱気になるような人は、「いったいいつ買うの?」と聞いてみたくなります。
とはいえ、株を買うタイミングが間違えると、高値掴みのリスクも高まりますから、そこはしっかりとしていきたいものです。
ただ、日経平均株価が年初来高値更新を続けている割には、それほど大きくは取れないなあ、というのも感じます。その大きな理由が、私自身が今回の上昇の主役である半導体株、化学株といった景気敏感株、割安株をここ何年もの間投資候補としておらず、完全に乗り遅れているためです。
株価上昇に乗り遅れた場合の選択肢は大きく分けると2つで、出遅れ銘柄を買うか、株価が大きく上昇している銘柄に飛び乗るかのいずれかです。
株価がすでに大きく上昇している銘柄というのは、今回の株価上昇の中心的存在です。今から飛び乗ると天井をつけて高値掴みの危険もある一方、仮に大相場となれば、今から飛び乗っても全然間に合う、ということになります。
一方、出遅れ銘柄を買う場合は高値掴みのリスクは避けられますが、株価があまり上昇しない可能性も大いにあります。
高値掴みのリスクを取ってでも果敢に攻めるか、それとも高値掴みのリスクを回避し、出遅れ銘柄を選んだ結果それほど取れなくても仕方ないとするかです。
私であれば、高値掴みのリスクは取りたくないので、出遅れ銘柄を買うことが多いです。あとは、株価が大きく上昇した銘柄の調整局面での押し目買いを考えます。
大型株が上昇の中心ですから、もともと大きくは取れないと思います。でも、大相場になれば、大型株であっても株価が何倍にも上昇することが期待できます。
今は明らかに上昇トレンド、それならばこのトレンドが続く限りそれについていき、利益をできるだけ伸ばすことが重要です。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。