<今日の日本株>
3連休明けの7月16日の日本株は、朝方の寄り付き後からじり安の展開、後場は安値圏での推移となりました。日経平均株価の終値は先週末比150円65銭安の21535円25銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1412に対し値下がり銘柄2306と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は71、年初来安値更新銘柄は36まで増加してきました。
ADA指数は27.1%となり、先週末の36.3%から低下しました。新規空売りの実行、そして25日移動平均線を割り込んだ保有株の売却によるものです。
ロング・ショート戦略のショートが一時期かなり減少したものの、ここ数日で再度ショートを積み増しています。
<そんな株買ってたら負けますよ>
アメリカ株は史上最高値更新の中、日本株は全くついていけておりません。今後出遅れとして買われる可能性もありますが、現時点ではどうなるか分かりませんから、決め打ちは禁物です。
個別銘柄をみると相変わらずまちまちの動きで、神戸物産(3038)やベイカレント・コンサルティング(6532)など高値更新の銘柄もそれなりにある一方、7月上旬にかけて反発したものの失速して25日移動平均線を割る銘柄が日々増加しています。
本日は日経平均株価が下落した一方でマザーズ指数は上昇していて、強い銘柄もまだ残っていますので、そうした強い銘柄に絞って買い持ちをすべきです。
私はそれに加え空売りも実行していますが、これは踏み上げられる可能性もありますので、リスクを取りたくなければ無理にしなくてもよいかと思います。
さて本日はベクトル(6058)やチームスピリット(4397)など決算がらみで急落した銘柄のほか、いわゆるテーマ株として急騰していたカルナバイオサイエンス(4572)が続急落しました。
金曜配信のメルマガにも書こうと思っていますが、カルナバイオサイエンスはストップ高比例配分が連発し、ようやく買えたのが7月1日の2905円です。その後7月11日に3300円まで上昇しましたがそれも一瞬で、その後はあれよあれよと暴落し、7月16日には2092円です。
2905円で買った人は利益を得るチャンスもないまま、あっという間に28%もの含み損を抱える結果となりました。
どの銘柄を買ったらよいか分からない、という個人投資家の方は多いですが、少なくとも業績の裏付けがなく短期間に急騰したテーマ株をジャンピングキャッチすることだけは避けてください。簡単に大損することができます。
冨士興産(5009)などもそうですが、テーマ株は短期間にどんどんあがりそうにみえて、ある日突然天井をつけ急落、その後長期間にわたり株価が戻ることはありません。
多くの個人投資家はテーマ株を買ってしまう傾向にあります。テーマ株への投資で成功しているならそのまま続けていただいて構いませんが、テーマ株投資で失敗続きという方は、今すぐテーマ株への投資はやめ、業績の伸びている成長株へシフトした方が良いと思います。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。