この変化の兆候は本物か?-2019年6月27日の日本株

<今日の日本株>
6月27日の日本株は、引けにかけ上値を追う展開で、大きく上昇しました。日経平均株価の終値は前日比251円58銭高の21338円17銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しましたがマザーズ指数の上昇率は小幅にとどまっています。

値上がり銘柄2690に対し値下がり銘柄1020と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は26、年初来安値更新銘柄は58でした。

ADA指数は11.2%となり、前日のマイナス4.7%から大きく上昇しました。株価反発を受け、空売りの買い戻しおよび新規買いを実行しました。

 

<半導体・景気敏感株が明らかに反発している>
個別銘柄をみると、日経平均株価が大きく上昇しているにもかかわらず年初来安値更新銘柄が年初来高値更新銘柄より明らかに多いことからも分かるとおり、株価が値下がりを続ける弱い銘柄がかなり多いです。
これは、上値を追う強い銘柄が少なくなっていて、逆に値下がりを続けていた銘柄が反発している(年初来高値更新には程遠い、底打ちからの反発)という事実の表れです。

個人的には、中小型成長株など強い銘柄を買い、景気敏感株など弱い銘柄を売るロング・ショート戦略を続けていますが、昨日は買い銘柄の多くが下落する一方、空売り銘柄の中に大きく反発するものが目立ち、完全に「股裂き状態」になっています。

そして、これは水曜日の時点で感じていたことなのですが、木曜日の株価の動きをみてかなり可能性が高まってきました。それは「半導体関連株や景気敏感株の明確な反発」です。例えばSUMCO(3436)、DMG森精機(6141)、商船三井(9104)、ユニオンツール(6278)、アドバンテスト(6857)、ジェイテクト(6473)、NOK(7240)などが底打ちから明確に反発の動きとなっています。

これらの銘柄は、景気悪化から底打ちに転じる際、いち早く株価が上昇するグループです。こうした銘柄が明らかに強い動きになっているということは、もしかしたら今回の景気悪化はすでに株価に織り込み済みで、ここからは景気回復→株価上昇につながっていくことを示唆しているかもしれません。

となれば、私が今まで行ってきたこうした銘柄への空売りは完全に誤りだったことになります。逆にここまで株価が大きく下落してきた半導体関連株・景気敏感株が大きく反発し、中小型成長株は軟調な動きになる、ということも可能性としてはあります。

そこで私は、半導体関連株・景気敏感株をひとまず買うことにしました。もちろん、私の頭の中の基本路線はさらなる株価下落ですので、無理して買い仕込むことはしませんが、もしも株価がここから大幅上昇に転じてもよいような最低限の手当はしておきたいと考えました。
もちろん、この私の感じている変化の兆候が、兆候のまま終わって再度半導体関連株や景気敏感株が下げに転じれば、買った分の株を売ればよいだけです。
株価下落というメインシナリオを否定する兆候が出たのならば、それは無視できませんから上・下どちらに大きく動いても対応できるようなポジションを構築するとともに、どのような銘柄が買われ、また売られているのかを日々しっかりとウォッチしていきたいと思います。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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