<今日の日本株>
5月14日の日本株は、前日のアメリカ株大幅安を受けて朝方は大きく下げて始まったものの、その後は切り返しとなりました。日経平均株価の終値は前日比124円安の21067円23銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄1425に対し値下がり銘柄2338と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は35、年初来安値更新銘柄は669でした。
ADA指数はマイナス7.5%となり、前日のマイナス4.1%から低下しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株を売却したなどの理由によるものです。引き続きロング・ショート戦略を実行中です。
<短期的には下げ止まりそうだが・・・>
個別銘柄をみると、決算発表による急落もあいまって、年初来安値更新銘柄が669にまで膨らんでいます。ただ、昨日に限っていえば朝方の安値から切り返して陽線で引けているものが多いです。
では、ここから積極的に買っていって大丈夫かといえば、私はそうは思いません。
逆張りの投資家であれば、こうしたタイミングで積極的に買っていくのでしょうが、私は順張りなので積極的に買うなんて恐ろしくてできません。
確かに、通常の「調整」の範囲で収まるのであれば、買っていってもよいという判断となるかも知れません。でも、これが「調整」でなく「本格的な下落」になれば、このタイミングでの買いは多額の損失を生む原因となります。
昨年2月や、10月、12月の株価下落で肝を冷やした方も少なくないと思いますが、本格的な下落になれば、そんなものでは済みません。
また、個別銘柄の多くは明らかにアベノミクス相場での天井をつけて、長期的な下落に転じています。
私であれば、まだ中長期的(週足・月足)なトレンドが崩れていない銘柄を、短期的な(日足)上昇トレンドのときだけ買って保有するようにします。
リーマンショックのような株価急落を経験したことのない個人投資家の方も多く、著名な個人投資家ブロガーの中にも、「危なっかしいなあ」と思うようなリスクの高い行動を平気で行っているケースが目立ちます。
そうした行動は、株価が大きく値下がりしなければ功を奏するのですが、たった1回の株価崩落で、それまで積み上げてきたものを全て失うことになりかねません。
年初来安値更新銘柄が600を超えているような状況で強気を貫くような姿勢でいると、今回は問題なくともいつかマーケットからとんでもないしっぺ返しを受けることになりますから、心を引き締めてマーケットと向き合い、とにかく大きく負ける可能性のある行動をしないように普段から注意してください。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。