<3月29日の日本株>
週末3月29日の日本株は、終日強い動きとなり、日経平均株価の終値は前日比172円05銭高の21205円81銭となりました。
TOPIXも上昇、マザーズ指数も小幅ながら上昇しました。
値上がり銘柄2063に対し値下がり銘柄1597とやや値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は16、昨年来安値更新銘柄は45でした。
ADA指数はマイナス2.7%となり、先日のマイナス7.6%から上昇しました。株価上昇を受けて空売りの買い戻しなどを行ったことによります。
<日経平均株価は下がりにくそうな予感>
個別銘柄をみると、神戸物産(3038)など高値を更新する銘柄もごく一部ありますが、逆に昨年来安値更新となる銘柄もそこそこ出ており、銘柄によってバラバラな動きになっているのは相変わらずです。
いよいよ明日4月1日、新元号が発表となり、5月1日からは平成の次の時代が始まります。となると、5月1日にかけて、日本ではにわかに祝賀ムードが高まる可能性があります。日本政府としても、こうした祝賀ムードに水を差すことはしたくないでしょうから、株価を支える動きに出そうな気がします。
ただし、株価を支えるとしたら、日経平均株価になるはずです。したがって、日経平均株価採用銘柄は強い反面、それ以外の銘柄は買い支えが入らないため弱い動きになるかも知れません。
とはいえ、株価の買い支えが入れば、日経平均株価採用銘柄以外であっても株価が上昇するものはそれなりに生じると思います。これを受け、私は当面の間は新規空売りは慎重になろうと考えています。
おそらく、私だけではなく、結構な数の投資家が、株価がいつ大きく下がってもおかしくないと思って空売り等で準備していますが、それらがことごとく失敗しています。
もう少し株価が上昇して、「もしかしたらもっと大きく株価が上昇するかも」と多くの投資家が思い始めたころが危ないように思えます。
私自身、今年に入って下降トレンド銘柄に空売りを大量に実行していますが、失敗して損切りの買い戻しを余儀なくされるケースが多々あります。したがって、保有株が下降トレンドになったら売却するのは変わりませんが、下降トレンドの銘柄を積極的に空売りにいくのは少し自重しようと思っています。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。