日本株大幅安ー2019年3月25日の日本株

<今日の日本株>
週明け3月25日の日本株は、週末のアメリカ株大幅下落を受け、朝方から大きく下げてスタート、その後も株価が持ち直すことなく推移して、日経平均株価の終値は先週末比650円23銭安の20977円11銭でした。
TOPIXも大幅下落、マザーズ指数も下落しましたが下落率は日経平均株価やTOPIXより小さく収まりました。

値上がり銘柄497に対し値下がり銘柄3356と全面安の展開、昨年来高値更新銘柄は3、昨年来安値更新銘柄は73まで膨らんでいます。

ADA指数はマイナス19.1%となり、先週末のマイナス1.8%から大きく低下しました。さすがにここまで大きく下がりましたので、保有株の売却および新規空売りを実行しました。でも、また空売りを踏み上げられる可能性もあるので、いつもよりは空売りは自重したつもりです。

 

<日経平均株価と個別銘柄の動きの違い>
個別銘柄をみると、まだ25日移動平均線を割り込まず推移している強い銘柄も結構あり、日経平均株価が700円近く値下がりした割には底堅い動きにも感じます。

もちろん、全ての銘柄がそういうわけではなく、昨年来安値更新銘柄が73まで増加しています。弱い銘柄は全体相場が上昇しても上がらず、全体相場が下落するときはしっかり下落する、という動きが続いています。

これが私自身が空売りを強めにしている理由でもありますが、要は日経平均先物を外国人が買い越しているため日経平均株価およびその構成銘柄は強く、それ以外は買いが入らないため弱いという動きなのです。

ですから日経平均株価が25日移動平均線を少し割り込んだだけでも、昨年来安値更新銘柄が一気に増加してしまうのです。

逆イールドなど世界的な景気減速や、リセッションのサインがいくつも出てきています。でも、それが直ちに株価急落につながるわけではありません。タイムラグがあります。短期的には逆に上昇することも多々あります。
しかし、やはりリセッションは避けられないと個人的には思っていますので、少なくとも買い一本で、多額の投資資金をつぎ込むのは避けるつもりです。

次のチャンスはおそらく暴落後だと思っていますから、暴落時に生き残ることが最優先です。そのためには、バイ・アンド・ホールドで耐え忍ぶのではなく、株価のトレンドに従って売買していくしかありません。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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