<3月22日の日本株>
週末3月22日の日本株は、朝高後下げに転じる局面もありましたが引けにかけて締まる動きとなりました。日経平均株価の終値は前営業日末比18円42銭高の21627円34銭でした。
TOPIXも小幅上昇となりましたが、マザーズ指数は小幅下落でした。
値上がり銘柄2260に対し値下がり銘柄1440と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は21、昨年来安値更新銘柄は17でした。
ADA指数はマイナス1.8%となり、前営業日のマイナス4.2%から上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買い少々と、25日移動平均線を超えた空売り銘柄の買い戻しを行ったことによります。上昇トレンド銘柄を買い、下降トレンド銘柄を空売りするロング・ショート戦略を続けています。
<中長期的には下方向と考えられるが・・・>
個別銘柄をみると、相変わらずバラバラな動きであるものの、じりじりと値を戻して25日移動平均線近辺で推移しているものも増えてきています。
そんな中、週末のアメリカ株が大幅安になりましたが、これを受けて再び下降トレンド銘柄が増加する可能性も出てきました。
また、3月27日の配当権利落ちで株価が大きく下落して下降トレンドに転じてしまうものも出てくると思います。
今回のアメリカ株急落は、長短金利の逆転、いわゆる逆イールドが発生し、景気後退が強く懸念されたためとされています。
これまで景気悪化が露呈して株価が大きく下落したときには、その前に逆イールドが発生しており、今回も同様になる可能性が高いと思っています。
ただ、逆イールドが発生したからすぐ株価が大きく下がるかというとそうではなく、1年くらいのタイムラグがあることが多いです。
とはいえ、株価がどんどん上昇していくかというとそれはなかなか考えづらく、外国人の腰の据わった買いが入っていない日本株はなおさらです。
やはり、個別銘柄ごとに上昇トレンド銘柄は買い、下降トレンドは空売りをする。空売りは無理にしなくてもよいですが少なくともトレンドに逆らった動きはせず、保有株が下降トレンドになったらすぐ売却する、というクセをつけておかないと、将来本当に株価が大きく下落したとき、致命的なダメージを受けることになります。
はっきり申し上げて、今のような相場環境で小さな利益や損失が生じてもあまり関係ありません。大事なのは、株価が大きく下に動いたとき、ダメージを最小化できるかどうかです。そのためには、下げの初期段階で保有株を売却しておくクセを付けておく必要があると私は強く感じています。ファンダメンタルとか業績に関係なく、株価は下がるときは大きく下がりますから。
25日は朝から大きく下落して、日経平均株価は25日移動平均線を割り込んでスタートしそうです。これで今年に入り3度目の25日移動平均線割れです。過去2回は即座に反発しましたが、今回はどうか?仮に3度目の正直となり、ここから株価が大きく下落したとしても、下降トレンドに転じた保有株を売却すれば大きな問題にはなりません。強い銘柄はその後反発して再度上昇トレンドになるかも知れませんが、そうなれば買い直せばよいだけです。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。