後場に入り失速ー2019年3月14日の日本株

<今日の日本株>
3月14日の日本株は、朝方こそ日経平均株価が200円超高くスタートしたものの後場に入ると急速に値を崩し、小幅マイナスで引けました。日経平均株価の終値は前日比3円22銭安の21287円02銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1597に対し値下がり銘柄2008とやや値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は10、昨年来安値更新銘柄は31でした。

ADA指数はマイナス18.5%となり、前日のマイナス26.1%から低下しました。朝方は高く始まることが予想できたため、25日移動平均線を超えそうな空売り銘柄の買い戻しや、上昇トレンド銘柄の新規買いを実行しました。どうも最近ちぐはぐな動きですが、明確なトレンドが出ていないので仕方ありません。

 

<強い株は強く弱い株は弱い>
今日の個別銘柄の動きをみて感じたのは、日経平均株価が後場急速に失速したにもかかわらず、上昇トレンドをキープしている強い銘柄は上昇するものが多く、逆に下降トレンドの銘柄は前場のプラスから後場はマイナスに転じるものが多かった、ということです。

そもそも私が買いをかなり上回る額の空売りを実行しているのは、日経平均株価が今年に入り右肩上がりの上昇をしている中で、右肩上がりどころか横ばいや右肩下がりとなっている個別銘柄がかなり多いからです。

日本株が下がっても、アメリカ株が強いため日経平均株価もつられて強い動きをキープしていますが、個別銘柄をみると弱いものが結構あるということです。

一方、強い銘柄もそこそこありますから、必要以上に弱気になる必要は全くありません。私の場合、強い銘柄を買い、弱い銘柄を空売りした結果、空売りの方が多くなり、ADA指数がマイナスになっているだけです。個人的には先行きに悲観的なので、自然と空売りが多くなっているのかもしれません。

とにかく、明確な方向性が出れば、個別銘柄も揃って上昇ないし下落をすることになりますから、はるかにやりやすくなります。それまでは、強い銘柄を買い、弱い銘柄を売り、かつポジションを膨らませすぎないように注意しておきたいです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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