<3月8日の日本株>
週末3月8日の日本株は大きく下落しました。日経平均株価の終値は前日比430円45銭安の21025円56銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅下落となっています。
値上がり銘柄355に対し値下がり銘柄3471と全面安の展開、昨年来高値更新銘柄は2、昨年来安値更新銘柄は67でした。
ADA指数はマイナス28.5%となり、前日のプラス1.4%から大きく低下してマイナスとなりました。
新規空売りはそれほど多くないのですが、保有株の多くが25日移動平均線を割り込んだため、売却を進めた結果このような数値になりました。
<株価調整局面ですべきこととは?>
日経平均株価やTOPIXは3月8日の下落をもって25日移動平均線を割り込みました。また個別銘柄も同様に、3月8日に25日移動平均線を割り込んだものも多くあります。
一方、3月8日より前にすでに25日移動平均線を割り込んでいる弱い銘柄も結構あり、私はそのような銘柄を主な空売り対象としています。
例えば、リンクアンドモチベーション(2170)、エン・ジャパン(4849)、りそなホールディングス(8308)、NISSHA(7915)などです。
特に後者2銘柄は直近安値を割り込んでおり、かなり弱い動きです。
こうした銘柄は、仮に日本株全体に短期的な反発があったとしても大きく上昇せず下降トレンドのままであることが多いです。
そのため、このような下降トレンド銘柄の空売りをベースとして持ちつつ、強い銘柄については買いを入れていくようにしています。
木曜日までと異なり、金曜日の下落はまんべんなく個別銘柄が売られており、警戒が必要です。一方、週末のアメリカ株は崩れかけたものの、引けにかけて戻しており、日経平均株価やTOPIXの下落も一時的なもので終わる可能性もあります。
私の場合、空売りについてはすでにある程度実行しているので、後はここから反発に向かった場合強い動きになりそうな銘柄、具体的には現時点でも上昇トレンドにある銘柄の中から新規買いをしていくことを考えています。
特に、先の決算発表で好決算だったなどの理由で株価が急騰して買えなかった銘柄が調整し、25日移動平均線に近づいてきたものに注目しています。
もちろん、ここから相場全体の下落が深いものになれば、そうした強い銘柄もさらに株価が下落する可能性がありますので25日移動平均線割れで撤退としますが、株価下落が収まったとすれば強い銘柄は押し目買いのチャンスとなります。
私は株価の先行きを予想することはしませんので、少しでも分が良さそうなタイミングで動くようにしています。25日移動平均線割れで損切りとなるリスクを承知の上、25日移動平均線に近づいてきた強い銘柄を週明けは拾ってみるつもりです。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。