下げを我慢したら負けー2018年12月21日の日本株と今週の投資戦略

<12月21日の日本株>
3連休を控えた12月21日の日本株は日経平均株価が一時20000円割れ寸前まで値下がりしました。後場少し戻したものの、終値は前日比226円39銭安の20166円19銭でした。
TOPIX,マザーズ指数も引き続き大きく下落しました。

値上がり銘柄495に対し値下がり銘柄3418とほぼ全面安の展開、年初来高値更新銘柄はゼロ、年初来安値更新銘柄は1322にまで達しました。

ADA指数は4.0%となり、前日のマイナス2.2%から上昇しました。さすがにそろそろ反発するだろうと思い、少しだけですが買いを入れてみましたが、結果的には失敗に終わりそうです。
やはり下手にリバウンドを狙わずにおとなしくしているべきですね。

 

<下げを歓迎できるポジションを構築する>
個別銘柄をみると壊滅的な状況で、25日移動平均線を上回っている銘柄はないことはないものの、極めて少数となっています。

東証1部銘柄の年初来安値更新数が1322というのはちょっと記憶にありません。リーマンショックのときも最大で1200ほどでしたから、今の相場環境がいかに異常かということが分かります。

さすがに私なら21日に空売りは全て利食いしていたと思いますが(実際は20日に利食いしてしまいました)、連休中のアメリカ株が大きく下落していて、さらに円高も進行していて、まだ今日も大きく値下がりしそうです。

私も少量リバウンド狙いで21日に買ってみましたが、やはり慣れないことはすべきではありませんね。チャンスが来るまでおとなしくしています。

さて、日経平均株価が3月の安値をようやく割り込んだのが先週でしたが、そのあたりから「日本株のトレンドが変わった」とか「いよいよ下げ相場に突入した」という専門家の論調が目立ち始めました。

でも、私に言わせてみればそれはあまりに遅すぎる指摘です。もし、今から新規に空売りをしたならば、●●ショック級の暴落に今後なれば別ですが、タイミングとして遅すぎます。

株を高値掴みで買ってしまうのと同じで、今から新規に空売りをするのは底値売りにつながる危険性があります。

ですから、もし現時点で買い・売りともにポジションがほぼないのであれば、ここから近い将来来るであろう反発を見送って、そこからの頭打ちのタイミングで空売りを実行するのがよいと思います。

もちろん、空売りをしない人も大勢いると思いますが、その場合は日本株全体が明確な上昇トレンドに転じるのを待つほかありません。

株を買ったまま持ち続けている人や、下げの途中で逆張りで買ってしまった人は、今の下げをみて「いい加減に反発してくれ」という祈るような気持ちでいることでしょう。
でも、祈っても何も変わりません。保有株が25日移動平均線を割り込んだら速やかに売却する、そして再度25日移動平均線を超えるまで買わない。たったこれだけのことがができているだけで、いくら下げても全く問題ありませんし、逆に下げれば下げるほど将来安く買えることになりますのでウェルカムです。

しかし、常々株式投資というものは不思議です。いくら理論的に難しいことを考えたり、一生懸命ファンダメンタル分析をしても、需給関係の悪化の前には全くの無力です。
25日移動平均線を割ったら持ち株を売る、こんな単純で誰にもできることをしていたかそうでないかで、これほどまでに投資成果に差がつく・・・つくづく、株式投資で大事なのは小難しい分析や知識、テクニックではなく、大きく負けないためにはどうすればよいのかというシンプルなルールを知り、実行することであると感じます。

本当に正しい投資手法は、株価が大きく値下がりするのを冷静に眺めていることができる方法だと私は思います。我慢とか忍耐とか、そういうものが報われるのは上昇相場だけです。下落相場では「キャッシュ・イズ・キング」です。キャッシュをしっかり握りしめて、大底を打ったあとの大相場の入口で勝負をかけ、資産を大きく増やすのを楽しみに待ちましょう。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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