年末高アノマリーはあるのか?-2018年12月14日の日本株と今週の投資戦略

<12月14日の日本株>
メジャーSQだった12月14日の日本株は、朝方こそ小幅安だったものの、その後急速に下げ幅を拡大する展開となりました。
日経平均株価の終値は前日比441円36銭安の21374円83銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく下落しました。

値上がり銘柄792に対して値下がり銘柄2976と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は8、年初来安値更新銘柄は151でした。

ADA指数はマイナス43.7%となり、前日のマイナス15.5%から大きく低下しました。SQ通過後の弱い動きから、再度空売りを積み増して守りを固めることとしました。

 

<個人投資家は粘っている?>
個別銘柄をみると、日経平均株価より明らかにひどい値動きで、下降トレンドが続いているものが目立ちます。日経平均株価は底割れしていませんが、個別銘柄は底割れしているものが多いことを考えると、安易に底打ち狙いの買いをするのはリスクが高いです。上昇トレンドに復帰したのを確認できてから買っても全然遅くありませんし、安全です。

10月以降、基本的には弱い動きが継続しているのですが、どうもダラダラとした下げ方であり、すっきりした下げになりません。
できれば、株価が一気に急落して個人投資家が投げ売りをしてくれた方が早く底打ちできるのですが、個人投資家はどうも頑張って粘ろうとしているようにしか思えません。

この理由は、足元の業績がよいのに株価が下がっているから「割安だ」と思って売れない、もしくは買い増してしまうことが1つ、そして年末高アノマリーを信じている人が多いことが1つ、と思っています。

しかし、足元の業績がよく、PERが低下していても、◯◯ショックのような急落になれば業績関係なく売られること、そして将来の業績に懸念を抱いている投資家が増えればPERが低くても株価は値下がりすることを改めて申し上げておきます。

また、年末高アノマリーについては2012年から6年間続いていますが、「6年間続けば7年目もある」と考えるのは大間違いです。
アノマリーは「そうなることが多い」という傾向に過ぎませんから、それを100%信じてしまうと、そうならなかったときのダメージが大きく、大失敗につながってしまいます。

もし、本当に年末高になるのなら、多くの銘柄の株価が上昇トレンドに転じますから、その時点で買えばよいだけです。おそらく、個人投資家の多くは買った株が含み損を抱えているものの、「年末高アノマリー」を期待して売るに売れない状況なのだと思います。

でも、残念ながら含み損を抱えた株を、今後の上昇を期待して持ち続けるのは大失敗の大きな原因です。もし、上昇せずに大暴落したら、もう株価など見たくなくなるほどのダメージを受けることでしょう。そうなりたくなかったら、株価の上昇を「期待」して祈るのではなく、淡々と株価のトレンドについていくという投資手法を身に付けてください。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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