<今日の日本株>
連休明け11月26日の日本株は、週末のアメリカ株安を撥ね退けて上昇しました。後場はプラス圏での推移が続き、日経平均株価の終値は先週末比165円45銭高の21812円00銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しましたが上昇率は日経平均株価に劣りました。
値上がり銘柄2153に対し値下がり銘柄1544と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は29、年初来安値更新銘柄は54でした。
ADA指数はマイナス11.0%となり、先週末のマイナス22.1%から上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いや、株価が反発した空売り銘柄の買い戻しを進めたことによります。
ロング・ショート戦略には変更ありませんが、買いが少し増加、空売りが少し減少、といった形です。
<なぜか強い日本株・動きについていくべきか?>
個別銘柄をみると、先週末に引き続きドンキホーテホールディングス(7532)や朝日インテック(7747)が高値更新となるほか、神戸物産(3038)も高値更新間近とほんのわずかですが高値追いの銘柄も出てきています。
ただ、下降トレンドが上昇トレンドに転じるような動きはまだ少なく、ようやく25日移動平均線近辺もしくは25日移動平均線を少し上回ったという程度のものが多いです。そして、まだ下降トレンドのままという銘柄も7割程度はあります。
そんな中、日経平均株価が25日移動平均線を超えそうな勢い、マザーズ指数も25日移動平均線の上でもみ合っています。
では強気に転じるべきかといえば、そう簡単にはいかないだろうという思いでいます。
今年の日本株をみると、日経平均株価は横ばいの動きであるものの、個別銘柄の動きはとにかくバラバラです。そして、強い銘柄は少なく、大多数の銘柄は25日移動平均線を超えてもその後の上昇が続かずしぼんでしまいます。
したがって、週足、月足のチャートが右肩上がりのしっかりとした上昇トレンドを形成している銘柄を中心に、投資可能資金の20%~30%程度を限度に買う、という戦略を考えています。
今後25日移動平均線を超えてくる銘柄をやみくもに買うというのではなく、強い銘柄が押し目を形成した後の再上昇という形になっていることを前提に、ある程度積極的に買っていくつもりです。
世界各国の株価が軟調ななか、日本株だけ底堅いというのは非常に気味が悪い動きです。そのため、投下資金は控えめにして、今後急落が起きても耐えうる程度の株式保有にとどめておこうと思っています。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。