日経平均株価は反落も個別株はマチマチー2018年11月1日の日本株

<今日の日本株>
月が変わって11月1日の日本株は、月末2日間の急反発の反動もあり、引けにかけ下げ幅を広げる展開となりました。
日経平均株価の終値は前日比232円81銭安の21687円65銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

日経平均株価の値下がりが大きかった要因は、NTTドコモ(9437)の料金値下げ発表により、KDDI(9433)とソフトバンクグループ(9984)を含めたキャリア3社の株価が大きく値下がりし、特にKDDIとソフトバンクグループの下落が日経平均株価を大きく押し下げたためです。

値上がり銘柄1733に対し値下がり銘柄1976とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は13、年初来安値更新銘柄は73でした。

ADA指数はプラス3.4%となり、前日のマイナス33.6%から大きく上昇しました。これは特に強気に転じたなどという理由ではなく、ロング・ショート戦略をしていたときにロング(買い持ち)を順次売却したことでショート(空売り)が残ってしまい、一旦の底打ちの可能性が高くなったことと決算発表での突然の爆上げのリスクを回避するため、ひとまず買い戻しを実行したためです。

ただ、今日の弱い動きを見ていると、全て買い戻したのは失敗であり、再度空売りを構築した方が良いと感じています。

 

<やっぱりいつもと同じ光景に>
個別銘柄をみると、決算発表シーズンに突入していることもあり、突然の急落や、逆に突然の急騰をする銘柄が目立っています。
現状、買い銘柄はかなり少なくなっていますが、空売り銘柄はかなり多かったため、デジタルアーツ(2326)、インフォマート(2492)など、空売りをしていた下降トレンド銘柄の突然のストップ高に巻き込まれたりしています。

そんなこともあり、決算発表を控えた銘柄は、持っているのも空売りするのも怖い、という状況です。逆に決算発表を終えた銘柄については、通常通りトレンドに従って売買すればよいのでやりやすくなります。

私は買えませんでしたが、オプトエレクトロニクス(6664)のような強い銘柄もわずかながらありますので、そうした銘柄については上昇トレンドが続く限りしっかりと保有して利益を伸ばすべきと思います。

ところで、10月22日~26日の投資部門別売買状況が東証から発表されました(投資主体別売買動向とも呼ばれます)。この週はご存知のとおり日本株が大きく下落した週です。
これによると、外国人投資家が1週間で3174億円の売り越しとなる一方、個人投資家は3251億円の買い越しとなりました。

株価が下落を始めた10月第2週から4週の3週間では、外国人投資家が8585億円の売り越し、個人投資家が1兆2031億円もの買い越しとなりました。

これを見て、「やっぱりいつもと同じ光景だな」というのが実感です。外国人投資家の順張り、個人投資家の逆張りです。

このブログだけでなく、色々なところで飽きるほど言っていますが、個人投資家は逆張りをするから成功しないのです。逆張りで成功できる個人投資家はほんの一握りだけです。

日経平均株価が15%ほど値下がりしただけなのに1兆円も買って、さらに株価が下落したらどうするのか、と聞きたいです。

逆張りをする投資家は、心の奥で「そろそろ下げ止まる」という意識を持っているはずです。でも私は、「これ以上下がる可能性もある」という意識を持っているので逆張りをしないのです。

今まで安易な逆張りをしたことにより、大きな損失を被って株式マーケットから退場させられた個人投資家は数知れません。私のような、数々の暴落を生き残ってきた個人投資家の発する情報に、ぜひ耳を傾けてほしいと思います。

株式投資は、1回の大失敗でそれまでの成功の全てが吹き飛びます。攻めるべき時は大胆に攻めるべきですが、今が攻めるべき時かといえば、私は100%そう思いません。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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