<今日の日本株>
10月25日の日本株は、アメリカ株の急落などを嫌気して朝から大幅安となりました。その後も反発らしい反発もなく、大幅安のまま終えました。日経平均株価の終値は前日比822円45銭安の21268円73銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅安となり、それぞれ年初来安値を大幅に更新しました。
値上がり銘柄214に対し値下がり銘柄3707と全面安、年初来高値更新銘柄は3、年初来安値更新銘柄は772まで急増しました。
ADA指数はマイナス53.6%となり、前日のマイナス26.1%から大きくマイナスとなりました。ロング・ショートのうちロング(買い持ち)のほとんどを25日移動平均線割れのため売却したことで、ショート(空売り)のみが残った状況です。
少し空売りをし過ぎの感もありますが、せっかく含み益の乗ったショートのポジションを構築できていますし、もしリーマンショック級の急落が来たなら、この空売りはお宝ものになるので、しばらくは利食いせずに粘ってみるつもりです。
<短期的には反発の可能性高いが高ボラティリティがネックに>
個別銘柄をみると、どの銘柄も面白いように下がるなあ、という感じです。しかし、大部分の銘柄は、本日の急落の前からすでに下降トレンドにあるわけであり、私の投資手法では保有していないことになるので、本日の急落でのダメージは小さく済むはずです。
ただ、日経平均株価が今から2000円ほど上の水準から「今が買いのチャンス」「底打ち確定」「買い下がりで問題なし」と無責任発言を繰り返していた専門家を信じてしまった個人投資家は無惨です。
ファンダメンタルに問題ないから持ち続けよう、という判断をした人も同様です。
本ブログでも何度かお話ししたかと思いますが、本格的な下げ相場になると、ファンダメンタルが良い・悪い関係なく株価はどんどん下がります。傷の浅いうちに売らなければ取り返しのつかないことになります。
しかし、残念ながら個人投資家は今回もこの下げ相場を、逆張りで買い下がってしまっています。10月第2週、第3週を合わせると、9000億円近くも買い越しです。ちなみに同期間、外国人投資家は5000億円以上の売り越しです。
第2週、第3週に買った株は、早速現時点で大幅な含み損になっているはずです。しかしながら、今日の株価の動きを見る限り、個人投資家が投げ売りした形跡はあまり感じません。
ということは、今週も個人投資家は逆張りで買い下がっている可能性が高いです。
残念ながら、本格的な下げ相場になると、逆張りでいくら買い下がっても値下がりが続くので、個人投資家は含み損に耐えきれずに投げ売りをします。そこが底値になることが多いです。
個人投資家が大損して投げ売りをしないと底打ちとならないのは忍びないのですが、正しいやり方で株式投資をしていないのですから仕方ありません。
なお、短期的には反発の可能性が高いです。騰落レシオ、年初来安値更新銘柄数、そして日経平均株価の25日移動平均線からのマイナスかい離8%超えなどです。
ただ、今はボラティリティが高い相場です。下がるときも朝から大きく下がる、上がるときも朝から大きく上がることが多くなります。高く買った次の日、朝から大幅安で損切り・・・というケースも続出し、そうなれば、株を売買すればするほど損失が積み上がることになります。
そもそも、短期的な反発が本格的な上昇になって上昇トレンドに転換するだけのパワーがあるかどうか、現時点では不明です。
であるならば、無理に底値を狙って買い向かった結果撃沈するより、上昇トレンドに転じるのを待ってから買った方が、結果的に傷を負わなくて済む可能性が高いです。
通常なら、さすがにこのレベルで一旦は下げ止まります。でも、リーマンショックのときは、その売られすぎのレベルからさらにとてつもない急落となりました。
今回が通常なのか異常なのか分かりません。であるなら、通常か異常かを予想して行動するのではなく、株価が落ち着いて上昇トレンドに復帰するのを待ってから、ゆっくりと買えばよいのです。少なくとも私はそうしますし、それにより今まで生き残ってきました。
利益を上げたいと思う人が負け、守りに徹しようと思う人が資産を守れる・・・それが下げ相場です。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。