何も慌てる必要なし-2018年8月14日の日本株

<今日の日本株>
8月14日の日本株は急反発となり、昨日の下げ幅を取り戻しました。日経平均株価の終値は前日比498円65銭高の22356円08銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しましたが、上昇率は日経平均株価に劣りました。

値上がり銘柄2849に対し値下がり銘柄832と全面高に近い展開、年初来高値更新銘柄は21、年初来安値更新銘柄は145でした。

ADA指数はマイナス7.8%となり、前日のマイナス16.1%からは上昇しました。上昇トレンドに転じた銘柄の買い戻しや空売り返済、上昇トレンドを維持している銘柄の買い足しなどを行ったことによります。

 

<慌てて買う必要は全くない>
個別銘柄をみると、ベネフィット・ワン(2412)、ビジョン(9416)、トラスト・テック(2154)、TDCソフト(4687)など、ようやく私のウォッチ銘柄の中にも高値更新となるものが出始めてきました。

決算発表も終わっていますし、好業績に素直に株価が反応するようになっています。こうした銘柄については純粋に強気を維持しておけばよいです。

ただ、相場全般でみれば、今日の急反発は、まだ今のところは「下げ相場の中での単なる反発」に過ぎません。

実際、多くの個別銘柄が、日経平均株価500円高とは思えない反発力の弱さです。
おそらく、今日の動きは空売りを仕掛けたヘッジファンドの買い戻しによるものが大きいと感じます。日経平均株価だけ異様に強く、個別銘柄への波及がほとんど見られない場合は、空売りの買い戻しが原因であることが多いです。

今日の株価の結果だけ見れば、「間もなく底打ち」とか「安く買える絶好のチャンス!」と言っていた専門家・評論家の考えが当たったことになります。

では、私の予想が外れたのかと言えば、そもそも私は予想自体していません。月曜日の時点ではどこからどうみても下げ相場真っ只中であり、ここで買うという選択肢はありえない、と考えたわけです。今日株価が上昇するか、下落するかは予想していません。

今買えば、さらなる下げにより大きな損失を被るリスクが高いので、買うのはやめよう、と判断しただけです。

その結果、今日については急反発した、ただそれだけです。これを受けて下降トレンドの銘柄を「すわ!底打ちだ!」と直ちに買うことはせず、上昇トレンドに転じるまでは新規買いは行いません。

 

「昨日が底値」と予想した場合、それが当たった場合は安く買えますが、外れた場合(さらに大きく下落した場合)は大きな損失を抱えることになります。

何も予想せず、上昇トレンドに転じるのを待ってから買う場合は、「昨日が底値」として買った場合より、高く買うことになるため利益が減ります。一方、上昇トレンドに転じることなく株価が下げ続けた場合は、何も買いませんので、昨日が底値として買った場合に被ることとなる損失を回避できます。

株式投資で重要なのは、いかに大きな損失を出さないかです。そのためには、多少利益が小さくなってもよいのです。

昨日が底値と予想して買い向かうやり方は、上手く行けば大きな利益が得られますが、失敗すれば多額の損失を被ることになります。だから私はそうした手法は使わず、上昇トレンドに転じるのを待ってから新規買いするのです。

この考え方が理解できれば、「底値を当てよう」とか「底値で買おう」と思うことはなくなりますし、今日のような株価の急反発が起きてもほとんどの銘柄が下降トレンドのままですから、「今すぐ買わなきや!」と慌てることもなくなります。

そもそも、1日急反発しただけであって、ほとんどの個別銘柄はまだ下降トレンドですから、私は様子見を続けます。
ただし、上昇トレンドにある銘柄は保有を続けますし、上昇トレンドに転じた銘柄は新規買いを行っていきます。相場全体が弱くても、強い個別銘柄についてまで弱気になる必要は全くありません。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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