守り最優先ー2018年7月3日の日本株

<今日の日本株>
7月3日の日本株は、日経平均株価が昨日に引き続き後場にかけ下げ幅を広げたものの、残り30分で200円幅の反発をみせ、終値は26円39銭安の21785円54銭でした。
TOPIXは小幅安、マザーズ指数は1%超の下落となりました。

値上がり銘柄981に対して値下がり銘柄2754と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は8、年初来安値更新銘柄は434と今年最多となりました。

ADA指数はマイナス18.8%となり、前日の10.5%からさらに低下しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株の売却や、新規空売りを追加したことによります。

 

<この局面で「買う」という選択肢はない>
個別銘柄をみると、キャピタル・アセット・プランニング(3965)など高値更新している銘柄もありますがごく一部にとどまっていて、9割方の銘柄が下降トレンドにあり、値下がりを続けています。

巷では、そろそろ底打ちでは、という見解が専門家だけでなく個人投資家の間にも広がっています。確かに、底打ちの可能性を示すテクニカル指標などもいくつか発生していることは事実です。

それでも、私としてはこの局面で下降トレンドにある銘柄を「買う」という選択肢はありません。

あくまでも、25日移動平均線を超えて上昇トレンドに転じたのを確認してから買います。

それはなぜか、私はダウンサイドリスクを警戒しているからです。

底打ち間近のサインが点灯しても、そこからさらに大きく株価が下落することは、株式投資の世界では決して珍しくありません。
底打ちが近いとして、今のような状況で買い向かえば、おそらく8割~9割は成功すると思います。しかし、残りの1~2割で想定外の下落を被り、大損をくらってしまうのです。

ちなみに、本日の年初来安値更新銘柄434は、今年の最多となりましたが、過去3年間で、これより多くの年初来安値更新銘柄が生じたことは5回もあります。2016年初めのいわゆるチャイナ・ショック時には年初来安値更新銘柄が1000を突破しました。

つまり、当然底打ちの可能性もあるものの、ここからさらに大きく株価が下落する可能性も大いにあるわけです。

こんなときは、底値でうまく買い仕込む必要などないのです。とにかく、大きな損失を被る可能性のある行動を控えなければなりません。
とすれば、下降トレンドにある銘柄は手を出さず、上昇トレンドに転じるまで待つことが最善と私は考えます。

今年に入ってからの下落局面で損失が拡大してうんざりしている方も多いと思いますが、はっきり言ってこの程度の下落は日常茶飯事です。このくらいの下落をうまく対処できないのであれば、この先起こるであろう株価の大幅下落局面では生き残れないでしょう。

当然今のような環境では損失は生じます。その損失をできる限り小さく抑え、次のチャンスをしっかりとつかみ取ること、そのためには下降トレンドの銘柄は買わず、保有せず、上昇トレンドになるのを待って買うのが有効なのです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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