<今日の日本株>
週明け6月4日の日本株は、日経平均株価が大幅高となり、終値は先週末比304円59銭高の22475円94銭でした。
TOPIXも大幅上昇となりましたが、マザーズ指数は小幅安でした。
値上がり銘柄2686に対し値下がり銘柄1032と、日経平均株価が大幅高となった割には値下がり銘柄が目立っています。年初来高値更新銘柄は89、年初来安値更新銘柄は35でした。
ADA指数は59.4%となり、先週末の51.2%から上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いや空売り買い戻しなどを進めたことによります。
<成長株の多くは株価下落>
個別銘柄の動きをみると、Genky Drug Stores(9267)、マニー(7730)、インフォマート(2492)、MonotaRO(3064)、デジタルガレージ(4819)など高値更新となる銘柄も目立ちました。
しかし、私が主力としている内需系中小型成長株は、株価が下落するものが数多くありました。典型的な「日経平均株価上がれど持ち株上がらず」という動きです。
これは、マザーズ指数が下落していることからも明らかです。
こうしたことは良く起こりますので、あきらめるしかないですし、逆に日経平均株価が下がっているのに内需系中小型成長株が上昇を続けることもあるので、あまり短期的な動きに一喜一憂しないようにしています。
今年は、成長株の動きが悪いため、まっとうな投資をしている人ほどパフォーマンスが悪くなっているようです。
でも、これも今年という短期間を切り取った場合に起こっている事象であり、長い期間でみれば、成長株への投資が資産を大きく増やすことにつながるのは間違いないはずです。
ここで、利益を出さなければと焦って、いつもは手を出さないような、株価が急上昇している「テーマ株」に手を出してしまうと、今日の岡藤ホールディングス(8705)ややまねメディカル(2144)のように、買ったとたんにストップ安を食らう羽目になりかねません。
自分の取っている投資手法が相場環境にマッチする時期もありますし、そうではない時期もあります。
もし、内需系中小型成長株への投資で最近調子が良くないという方は、内需系中小型成長株と、大型株の長期間の株価チャートを見比べてみてください。長い目で見てどちらが大きく上昇しているか一目瞭然のはずです。
それでも心配なのであれば、上昇トレンドに転じた大型株を、自らのポートフォリオの一部として加えておけば良いと思います。
私も中心は内需系中小型成長株ですが、上昇トレンドの大型株へも多少投資しています。大型株に資金が集中し、小型株が軟調な動きとなる状況が長期間続く可能性も否定はできませんので、どちらに転んでもある程度の利益を確保できるように、大型株にも多少投資しておくのは悪くない選択肢だと思います。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。