<今日の日本株>
週明け4月9日の日本株は、朝方は安く始まったものの、後場になり上昇に転じました。
日経平均株価の終値は先週末比110円74銭高の21678円26銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄1988に対し値下がり銘柄1636とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は100、年初来安値更新銘柄は106でした。
ADA指数は46.1%となり、先週末の53.7%から低下しました。25日移動平均線を明確に割り込んだものを売却するなどしたためです。
<寄り付き前の日経平均先物をチェック>
個別銘柄をみると、リンクアンドモチベーション(2170)、ハウスドゥ(3457)、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)、ベクトル(6058)、グローブライド(7990)など、いつもおなじみの銘柄を中心に高値更新となっています。
その一方、年初来安値更新銘柄も100を超えており、どの銘柄に投資するかで投資成果が大きく異なる状況となっています。
日経平均株価が明確な上への方向性がなくとも、横ばい程度であれば強い銘柄はしっかりと上昇を続けています。個別銘柄へ投資する際も、株価が上がったり下がったりとトレンドがはっきりしないような難しい銘柄より、上昇トレンドが続く銘柄の押し目買いの方が現時点では有効と思います。
ところで、週末アメリカ株が大きく下がったことにより、株式投資塾の塾生さんの多くも、月曜日の株価下落を心配していましたが、私は「下がるかどうかは分からない」と答えました。
実際、月曜日の日経平均株価は上昇となったわけですが、もちろんこれを私は予測できたわけではありません。
でも、寄り付き前の日経平均先物の値をみると、思ったほど下がっていませんでした。これをみて私は慌てて保有株を売却する必要はないと判断し、保有株はすでに明確に25日移動平均線を割り込んでいるもの以外は売却せずに午前中は様子をみることにしました。
そして昼休みに保有株をチェックし、25日移動平均線を割り込んでいる銘柄は売却、それ以外はそのまま保有としました。
日経平均先物は朝8時過ぎには気配値が表示されます。そしてこれは寄り付くまでそれほど大きな変動はしないのが通常です。
前日のアメリカ株が大きく下がったからと言って、上昇トレンドにある銘柄も含めろうばい売りをしないよう、気を付けてください。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。