今の時点で心配していては遅いー2018年3月23日の日本株と今週の投資戦略

<3月23日の日本株>
週末3月23日の日本株は、日経平均株価が一時1000円超の急落となりました。終値でも前日比974円13銭の20617円86銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅な下落となっています。

値上がり銘柄193に対し値下がり銘柄3696と全面安の展開でした。昨年来高値更新銘柄はわずか3、一方昨年来安値更新銘柄は一気に急増して128でした。

ADA指数は22.9%となり、前日の46.0%から大きく低下しました。株価急落により保有株に25日移動平均線を割り込むものが相次ぎ、それらを売却等したことが主な要因です。

 

<超短期的には売られすぎゾーンだが・・・>
個別銘柄をみると、ウォッチ銘柄に高値更新銘柄は皆無で、逆に非常に多くの銘柄が25日移動平均線を割り込んでしまいました。

私のウォッチ銘柄から推測すると、上昇トレンドにとどまっている銘柄は全体の15%ほどしかないと思われます。

日経平均株価、TOPIXとも前回の安値を割れましたから、チャート分析上は下降トレンドが継続しているサインとなっています。

これと、昨年来安値更新銘柄の急増、下降トレンド転換銘柄のさらなる増加などを合わせて考えると、今はどう考えても守りを優先し、損失が拡大しないよう努めるべきです。

中には、この下げを絶好の買いチャンスととらえる人もいるようですが、それは「この株価水準で下げ止まる」という前提であることを忘れないでください。
もし、ここで下げ止まらず下落が続くようなら、大きな損失を被る危険性があるのです。

今、下降トレンドの銘柄を買って株価がさらに下落すれば損失が拡大します。
今、下降トレンドの銘柄を買わずにいて、株価が反発すれば利益を逃します。

どちらが良いかと言えば、私なら絶対に下の方が良いです。株式投資は、いくら利益を大きく増やしたところで、たった一度の大失敗で財産を大きく減らしてしまうことになるからです。

短期的には反発も期待できるかもしれませんが、弱い銘柄であれば25日移動平均線を超えることすらできません。

25日移動平均線を超えてから買う、というのは、そこすら超えられない弱い銘柄を排除する、というフィルターの役目も果たしているのです。

ADA指数が大きく低下していることからも分かる通り、私はいつも通り、25日移動平均線を割り込んだ保有株は売却しました。そしてその銘柄が再度25日移動平均線を超えてきたら買い直すだけです。「売却してすぐ反発したらどうしよう・・・」「でも保有を続けてさらに株価がさがったらどうしよう・・・」などと気持ちが堂々巡りすることはありません。

株価が大きく下落すると、私のブログの閲覧数が大きく増えます。これは私だけでなく、他の株式投資のブログも同じです。

これはどういうことかといえば、株価下落により、ここからどうしたらよいか分からず、正解を求めて右往左往している個人投資家が大勢いることを表しています。

私に言わせれば、今の段階で心配していては遅いのです。私はすでに保有株をかなり減らし、守り優先となっています。
でも、さらなる株価下落に恐怖を感じているのであれば、下降トレンドになった保有株は売り、損失の拡大がないようにして心を落ち着かせ、株価が上昇トレンドになったら買い直せばよいのではないでしょうか。

株式投資では、パニックになったり、神頼みをしたり、正解を求めてさまようようでは成功しません。ルールを決め、どんな状況であろうとそれを守ること、これが常に冷静に正しい行動をして株式投資で成功するために必要です。そのルールが、私であれば25日移動平均線を割り込んだ保有株は速やかに売る、というものなのです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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