日経平均株価高値更新ー2018年1月23日の日本株

<今日の日本株>
1月23日の日本株は、あさからじり高の展開となり、日経平均株価、TOPIXともに高値を更新しました。
日経平均株価の終値は前日比307円82銭高の24124円15銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇し、三役そろい踏み、という感じでした。

値上がり銘柄2869に対し値下がり銘柄869と全面高に近い状態、昨年来高値更新銘柄は198、昨年来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は80.1%となり、前日の75.7%から上昇しました。上昇トレンドに復帰した銘柄の買いなどを進めた結果です。今は100%の強気という状況です。

 

<一度降りたらもう乗れない>
個別銘柄をみても、高値更新となっているものが相次いでいます。しばらくの休息から再び上に動きだした日本M&Aセンター(2127)、アウトソーシング(2427)、ビジョン(9416)、WDBホールディングス(2475)などです。

今は、よほど変な銘柄に投資していない限り、日々利益や含み益が増え続ける相場環境だと思います。

こんなとき気をつけておきたいのが、「中途半端なところで降りない」ということです。

今は日経平均株価、TOPIXともに高値を更新しているわけですから、100%に近い強気であるべき局面です。
しかし、「そろそろ株価の上昇も終わるだろう」と、株価が上昇している途中に保有株を売却するのは避けるべきです。

今は、若干バブル気味の状況になっています。そのような時は、みんなが「そろそろ株価も天井をつけるだろう」と思っている水準から、さらに株価が大きく上昇することも珍しくありません。

私が今も覚えているのが2005年の大相場のときで、当時は「ここからまだ上がるの?」と驚きながらも、株価上昇にしっかりとついていくことで大きな利益を得ることができました。

このような相場環境の時は、「また安くなったら買い戻そう」と思っても、そこからさらに大きく上昇してしまうので買い戻すチャンスが訪れないことも多いです。ようやく株価が下がって買い戻すチャンスが来たと思ったら、すでに天井を付けた後だった、ということも珍しくありません。

ですから、今のような強い相場環境の時は、上昇している途中で「そろそろ上げどまるだろう」という安易な考えで、保有株を売却するべきではないのです。

ではいつ売却するか、私なら25日移動平均線を割り込んだら売却します。株価上昇が続いている間は、25日移動平均線の上に株価が位置しています。その間は保有を続けていれば、株価上昇の恩恵をしっかりと受けることができるのです。

株価が高値更新をしているときに売却するなどもってのほかです。高値更新=上昇トレンド継続の強力なサインですから、売りではなく逆に買い(もちろん高値掴みのリスクはありますが)のタイミングなのです。

株価上昇の途中で中途半端に保有株を売却してしまうようでは、例え大きなバブル相場が到来しても、それをものにすることができません。
今はバブル相場の入口、という感じですから、ビックチャンスを逃さないようにしたいものです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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