堅調な日経平均株価とは裏腹にー2017年10月5日の日本株

<今日の日本株>
10月5日の日本株は前日終値近辺で小動きとなり、日経平均株価の終値は前日比1円90銭高の20628円56銭でした。
TOPIXは小幅下落、マザーズ指数は1%ほどの下落でした。

値上がり銘柄1224に対し値下がり銘柄2358と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は87、年初来安値更新銘柄は2でした。

今日のADA指数は70.8%となり、前日の76.2%から低下しました。保有株の中に25日移動平均線を割り込むものが相次いだため、それらを売却したことによるものです。

 

<個別銘柄の実態は・・・>
個別銘柄をみると、古河電気工業(5801)やM&Aキャピタルパートナーズ(6080)など高値更新をしている銘柄もあるものの、その数はだいぶ減少してきました。

逆に、中村超硬(6166)やJCU(4975)など25日移動平均線を割り込む銘柄が増えてきています。また、第一精工(6640)やWDBホールディングス(2475)など、高値更新したもののすぐに頭打ちになり、25日移動平均線割れ直前まで下落してしまっているものもあります。

投資戦略の1つに、直近高値を更新した直後を新規買いする、というものがあります。この戦略は、相場環境が良ければ成功しますが、相場環境が悪いと失敗することが多くなります。

なぜなら、相場環境が悪い時は、高値更新をしたと思ったらすぐに株価が下落するようになってしまうからです。

上記の第一精工やWDBホールディングスなどの動きが今後他の銘柄にも広がってくるようであれば、十分に警戒しなければなりません。

日経平均株価は堅調なものの、個別銘柄の株価の動きは急速に悪化してきており、調整局面入りの可能性も考えて動くべきと思います。いくら日経平均株価が上昇したとしても、保有株が下降トレンドに転じたら速やかに売却しておくことが大きく負けないために必要です。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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