<今日の日本株>
週明け9月25日の日本株は朝高後頭の重い展開となったものの堅調な動きとなり、日経平均株価の終値は先週末比101円13銭高の20397円58銭でした。
TOPIX、マザーズ指数もともに上昇しました。
値上がり銘柄2643に対し値下がり銘柄933と全面高に近い展開でした。年初来高値更新銘柄は先週末よりだいぶ増えて152、年初来安値更新銘柄は1でした。
今日のADA指数は79.5%となり、先週末の73.0%から上昇しました。25日移動平均線を割り込んだことにより一旦売却やヘッジ空売りをしている好業績成長株に切り返しの動きが多く出てきたため、買い直しを行ったことによるものです。あとはもともと逆指値注文を入れていた銘柄が上昇したため買いが成立したものもあります。
<現状の日本株の状況を簡単に整理>
個別銘柄の動きをみると、長期的な右肩上がりの高成長株の全てが軟調になっているわけではなく、強い動きを続けているものもあります。
例えばアイネット(9600)、ペッパーフードサービス(3053)、エン・ジャパン(4849)、バリューHR(6078)などは年初来高値を更新しています。
したがって、こうした上昇トレンドが続く銘柄を売ってまでも、ここ最近上昇している東証1部の大型株(銀行株、証券株など含め)に資金をシフトする必要はありません。
現状の日本株を簡単にまとめるとこんな感じです。
・これまで株価が順調に上昇してきた中小型・好業績株
⇒上昇トレンドを維持できているものとそうでないものに分かれてきている
・これまで株価が軟調だった東証1部大型株
⇒下降トレンドから上昇トレンドに転じつつあるが、この動きが今後も続くかは不明
この点を踏まえて、私であれば中小型好業績株で上昇トレンドを維持できているものはそのままキープし、下降トレンドに転じた中小型好業績株を売った資金で銀行株や証券株など東証1部大型株を買って物色対象の変化に対応しているところです。
なお、中小型好業績株の上昇の流れが終わったわけではないので、「ここからは東証1部大型株にシフトだ!」と決め打つのも危険です。
私は中小型好業績株と東証1部大型株の比率はおおむね2:1くらいになっています。どちらに転んでもそれなりに取れる、といったポジション構築で今のところは良いのではないかと思っています。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。