<9月22日の日本株>
週末9月22日の日本株は、朝方こそ高かったもののその後下落に転じ、日経平均株価の終値は前日比51円03銭安の20296円45銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しています。
値上がり銘柄1170に対し値下がり銘柄2414と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄はだいぶ減少して91、年初来安値更新銘柄は1でした。
9月22日のADA指数は73.0%となり、前日の80.3%からやや大きく低下しました。
これは、保有している好業績銘柄のうち、25日移動平均線を割り込むものがかなり生じたため、これらを売却したことによるものです。
<25日移動平均線割れ銘柄が続出中>
個別銘柄をみると、確かに兼松(8020)、パーソルホールディングス(2181)など高値更新銘柄も決して少なくありません。しかしそれ以上に目立つのは、ここまで株価が順調に上昇してきた好業績銘柄の25日移動平均線割れです。
例えばアウトソーシング(2427)、フルキャストホールディングス(4848)、ゲンキー(2772)、青山財産ネットワークス(8929)などです。
その一方、好業績銘柄が軟調に推移する中で銀行株、証券株などは順調な動きとなっています。
ここから銀行株、証券株が大きく上昇するかどうかは未知数ですが、少なくとも好業績銘柄はいったんお休みになる銘柄が増えてきそうです。
私もADA指数がやや大きく低下しましたが、逆に今後上昇トレンドに転じる銘柄を買うための枠を確保できたと前向きに解釈しています。
<もし物色対象の変化がさらに進んだら?>
もし今後物色対象の変化が明確になったとしたら、ここまで株価が上昇していた銘柄から、今まで株価が軟調だった銘柄に資金のシフトも起きると思われます。
でも、25日移動平均線を基準に売り買いを続けていけば、自然と自分のポートフォリオも入れ替わっていくはずです。
まだ、物色対象が完全に変化したと決まったわけではありませんから、あまり決め打ちはしないようにしましょう。
下降トレンドになった好業績株を売り、上昇トレンドになった銘柄を買う、という行動を繰り返していけばよいと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。