<今日の日本株>
9月12日の日本株は2日連続の大幅高となり、日経平均株価の終値は前日比230円85銭高の19776円62銭でした。TOPIX、マザーズ指数も大幅上昇となりました。
値上がり銘柄2774に対し値下がり銘柄831と全面高に近い展開でした。年初来高値更新銘柄はさらに増加して178、対して年初来安値更新銘柄は5まで減少しました。
今日のADA指数は62.1%となり、前日の51.1%か大きく上昇しました。上昇トレンドに転じる銘柄がかなり多く出ており、それらの新規買い・買い戻しを進めました。
<日経平均株価は上昇トレンド転換とひとまずは見ておく展開>
日経平均株価は直近高値を超え、かつ25日移動平均線も明確に上回っています。25日移動平均線自体が下向きのため、今後不安定な動きとなる不安もあるものの、上昇トレンド転換の可能性が高いと見ておく展開でしょう。
現に、個別銘柄をみると上昇トレンド転換のものがかなり増加していますし、年初来高値更新銘柄もかなりの数に達しています。
JCU(4975)、シュッピン(3179)、メック(4971)、丹青社(9743)などが高値更新、またnmsホールディングス(2162)は2年前につけて当面超えられないと思われていた高値をいとも簡単に更新してきており、一旦トレンドが出た銘柄の強さを感じる動きです。
また、1年以上調整を続けているエムスリー(2413)も底打ちを感じさせる動きであり、高値更新銘柄以外にも株価が大きく上昇するものが今後相次いで出てくることが期待できます。
ご自身が気になっている銘柄で、底打ちから25日移動平均線を超えてきている銘柄は、安値で買える可能性もあるので拾っておくのも1つだと思います。
<突然のストップ高に対する対応>
今日はアスカネット(2438)が突然ストップ高となり、25日移動平均線を大きく超えてきました。しかしアスカネットは昨日まで25日移動平均線を株価が割り込んでいて、下降トレンドの状態でした。
突然のストップ高は誰にも事前に予測できないため、完全に運によるところになります。もし上昇トレンドにあって保有していた銘柄がストップ高となれば、一気に利益の上乗せがはかれますからまさに「ラッキー」です。
一方、下降トレンドにあったため、保有していなかった銘柄が突然ストップ高となり、25日移動平均線から大きくプラスかい離となった場合は、私は無理に追いかけることはしません。縁がなかったと思ってあきらめます。
アスカネット株も、今日のストップ高によりかい離率が16%に達しています。こういう株を飛びついて買う、ということを繰り返していると、時にはもちろんうまく行くこともありますが、高値掴みの結果をもたらすことが多々あります。
どうしても欲しい株があり、買いそびれたくないというのであれば、最悪ゼロになってもよいという覚悟で保有を続けるしかないと思います。上場している銘柄は3500もありますから、投資候補はいくらでもあるはずです。狙っていた銘柄の1つがストップ高になったからといって、固執する必要はないのです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。