年初来高値更新銘柄高水準に-2017年8月31日の日本株

<今日の日本株>
月末となる8月31日の日本株は続伸となり、日経平均株価の終値は前日比139円70銭高の19646円24銭でした。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。

今日の値上がり銘柄2198に対し値下がり銘柄1331と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は164まで増加してきました。一方の年初来安値更新銘柄は5まで減少しています。

今日のADA指数は65.2%となり、前日の56.7%から大きく上昇しました。相場環境が好転しつつあるため、上昇トレンドにある銘柄の新規買いをやや積極的に実行しました。

<「好転=全面高」ではない点に注意>
個別銘柄をみると、JCU(4975)、日特エンジニアリング(6145)、ゲンキー(2772)、コンドーテック(7438)、アイナボホールディングス(7539)など高値更新銘柄が相次いでいます。

年初来高値更新銘柄が増加、年初来安値更新銘柄がほぼゼロに近付いていることから、日本株を取り巻く相場環境はかなり好転してきています。

ただし、好転している=全ての銘柄が上昇する、というわけではない点には注意が必要です。

現に、今日も値上がり2198に対して値下がりは1331もあります。到底全面高とは言えない状況です。

つまり、好転しているとは次のような状況にあるといえます。
・長期的に右肩上がりの上昇が続く好業績銘柄の株価はさらに上昇しやすい
・それ以外の銘柄の株価の下落はしにくくなったが、本格的に上昇するまでは至らない

結局は、二極化相場が続いていることになりますから、戦略としては上昇トレンドの銘柄をしっかりキープして利益を伸ばす、といういつも通りのものになります。

いつ株価が上昇するか分からない銘柄をずっと持ち続けるのでは、資金効率が落ちます。私なら、今の二極化相場の流れについていきますし、現にそうしています。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事