<今日の日本株>
8月24日の日本株は、終日前日の終値を割り込む動きとなり、日経平均株価の終値は前日比80円87銭安の19353円77銭でした。TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は小幅上昇となりました。
値上がり銘柄1698に対して値下がり銘柄1753とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄はやや減少して77、一方の年初来安値更新銘柄は41あります。
年初来高値、年初来安値双方がそれなりの数生じていますので、強い銘柄は強く、弱い銘柄は弱いという二極化相場となっていることを表しています。
今日のADA指数は51.3%となり、前日の46.2%から上昇しました。25日移動平均線を明確に超えた銘柄の新規買いや買い戻しを進めたことによるものです。
<鉄鋼株が25日移動平均線割れ>
個別銘柄をみると、クレスコ(4684)、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)、SEMITEC(6626)、杉本商事(9932)などが高値更新、またデジタルアーツ(2326)やスミダコーポレーション(6817)など、明確に25日移動平均線を超えてきた銘柄も目立ちます。
強い銘柄は強い、という状況が続いています。
一方、神戸製鋼所(5406)、ジェイエフイーホールディングス(5411)、日新製鋼(5413)など、これまで上昇トレンドを維持していた鉄鋼株が揃って大きく売られて25日移動平均線を割り込むなど、変化も生じています。
一般に、同じ業種の銘柄が同じように売られているときは、その業種全体から投資資金が逃げ出している可能性が高いので、今後の展開に注意が必要です。
でも、本ブログでしつこいくらい述べているように、25日移動平均線割れで一旦売却しておけば、何も問題ありません。
ここからさらに下がったとしても、売ってしまっているのでそれ以上の損失拡大はありませんし、逆に反発して再度25日移動平均線を超えてきたら買い直せばよいだけです。
とにかく、今は銘柄により値動きがバラバラで、つかみどころのない相場です。でも、弱い銘柄を避けていれば、損失が膨らむような環境にもありません。そのためには、上昇トレンドが続く強い銘柄に集中して取り組む必要があります。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。