<今日の日本株>
8月1日の日本株は、朝安もその後持ち直しの動きとなり、日経平均株価の終値は前日比60円61銭高の19985円79銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は4%近い暴落となりました。
値上がり銘柄1588に対して値下がり銘柄2004とやや値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は113、年初来安値更新銘柄は14でした。
今日のADA指数は29.9%となり、前日の49.4%からさらに大きく低下しました。保有株に25日移動平均線を割り込むものが相次いだため、売却を進めた結果です。
<25日移動平均線を割り込み急落する銘柄相次ぐ>
スタートトゥデイ(3092)、TOKYO BASE(3415)、奥村組(1833)など高値更新銘柄も少なくないものの、それ以上に急落する銘柄が目立ちました。ルネサンス(2378)、テクマトリックス(3762)、太陽誘電(6976)など、相次いで25日移動平均線を割り込みました。また、マザーズ指数の4%近い急落からも分かるように、新興市場銘柄の多くは大きく下落しました。
さらに、昨日下落から切り返しの動きをみせたスミダコーポレーション(6817)やエス・エム・エス(2175)なども再び下落するなど、良くない動きとなっています。
<業績好調な銘柄なら保有を続けてもよいのか?>
ここで問題となるのが、25日移動平均線を割り込んだものの、業績は相変わらず好調な銘柄を保有している場合、そのまま保有を続けてよいのか、という点です。
確かに、好業績が続く銘柄は、長期的に見れば右肩上がりの上昇を続けていて、多少株価が下がったとしてもそのまま保有を続けていれば問題ありませんでした。
でも、それはあくまでも結果論です。いくら業績好調といえども、株価はいつ天井をつけるか分かりませんし、業績に陰りがみえてきたような場合は株価は大きく下落してしまいます。
たとえ業績絶好調な銘柄でも、25日移動平均線を割り込んだら一旦売却する、こうしたクセをつけておけば、いつか必ずやってくる暴落相場でも、浅い傷で乗り切ることができます。
株式投資で重要なのは、いかに多くの利益を目指すかではなく、いかに大きな損失を回避するかです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。