<今日の日本株>
5月18日の日本株は、アメリカ株大幅下落と円高進行の影響を受け、大きく下落しました。日経平均株価の終値は前日比261円02銭安の19553円86銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しています。
今日の値上がり銘柄798、値下がり銘柄2825と、日経平均株価の大幅下落の割には値上がり銘柄が多い印象です。年初来高値銘柄はかなり減りましたがまだ75あります。一方の年初来安値銘柄は77まで増加しました。年初来安値銘柄と年初来高値銘柄がほぼ同水準に達しました。もし今後年初来安値銘柄が年初来高値銘柄を逆転するようなことが続けば、本格的な調整局面入りという判断になります。
今日のADA指数は68.6%となり、前日の70.8%から少し低下しました。下降トレンドとなった銘柄を売り、上昇トレンドの銘柄を買うという銘柄入れ替えは今日も実施しました。今日は売却した銘柄の方が多かったため、ADA指数の低下につながりました。
<強い銘柄はまだまだ存在する>
日経平均株価は大幅高、年初来安値銘柄も増加するなど、これだけみるとマーケット環境の悪化が感じられますが、私の保有している個別銘柄をみると、今日の下落で25日移動平均線を割り込んで下降トレンドとなった銘柄はあまりありませんでした。逆に、今日のような相場環境の中でも上値追いをする銘柄がいくつもありました。例えばペッパーフードサービス(3053)、日本M&Aセンター(2127)、寿スピリッツ(2222)などです。
また、今日の朝方は大きく値下がりした銘柄が多かったですが、そこから大きく切り返した銘柄も目立ちました。エン・ジャパン(4849)、エス・エム・エス(2175)、丹青社(9743)などです。
少なくとも今日の個別銘柄の動きからは、上昇トレンドが続く強い銘柄のトレンドまでが変わるほどにはなっていません。したがって、上昇トレンドの銘柄を売却する必要性は感じません。
もちろん、ここから株価が大きく下落した場合は25日移動平均線を割り込んだ銘柄から順次売却していけば、最小限のダメージで済ませることができます。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。