<今日の日本株>
5月16日の日本株は、日経平均株価が朝方20000円目前まで上昇して直近高値を更新しましたが、その後やや押されて終値は前日比49円97銭高の19919円82銭でした。TOPIXも一時直近高値更新、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄1970に対し値下がり銘柄1558とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は234と高い水準を維持しています。年初来安値更新銘柄は17でした。
今日のADA指数は71.1%となり、前日の71.1%と変わらずでした。銘柄入れ替えにより、弱い銘柄を売却し、上昇トレンドの銘柄を新規買いしました。
<今日も強い銘柄はより強く>
ここ最近の傾向ですが、強い銘柄は毎日のように高値を更新しているという印象を受けます。エン・ジャパン(4849)、エラン(6099)、寿スピリッツ(2222)、ベネフィット・ワン(2412)などです。
また、イー・ギャランティ(8771)のように、底打ちして上昇トレンドに転じたようなチャートの形になっている銘柄も、拾ってみたいところです。
一方で、弱い銘柄は一向に上昇していません。例えば日本郵船(9101)、日新製鋼(5413)、ジャパンディスプレイ(6740)などです。
もちろん、こうした弱い銘柄もいつ上昇に転じるか分かりませんが、足元の日本株の傾向から言えば、今は右肩上がりの上昇を続ける強い銘柄にどれだけ投資できているかが、投資成果を大きく左右します。
何か変化が出た場合は、そのときに対応すればよいと思います。
<騰落レシオがかなりの高水準に>
5月16日の25日騰落レシオは145.7%まで上昇しました。これは年に1~2回しかないレベルです。もちろん、騰落レシオが高いからといって、全ての銘柄が下落するわけではありませんが、少なくとも全面高のような、全ての銘柄が一斉に買われるような形にはなりにくいのは確かです。
全面高にならないとなれば、今の動きである「強い銘柄はより強く」がもうしばらく続くのではないかと思っています。
騰落レシオがかなりの高水準にあるのも確かですから、今から新たに資金を投下してガンガン攻めるのはリスクがあります。あくまでも、すでに保有していて上昇トレンドになっている銘柄を大事にし、新規買いをするなら他の銘柄を売ってトータルの投資金額が現時点から大きく膨らみすぎないようにしておくべきでしょう。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。