<今日の日本株>
週明け5月15日の日本株は、寄り付きこそやや大きめの下落となったものの、そこから持ち直し、小幅安で終えました。日経平均株価の終値は、先週末比14円05銭安の19869円85銭でした。
TOPIXも小幅下落、マザーズ指数は上昇となりました。
今日の値上がり銘柄1629、値下がり銘柄1953とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は233と先週末より増加、年初来安値更新銘柄は24と先週末とほぼ変わらずでした。
今日のADA指数は71.1%となり、先週末の72.8%から少し低下しました。
ADA指数こそ大きな動きはありませんが、実際は銘柄入れ替えをかなり大規模に行いました。決算発表により株価が25日移動平均線を割り込む銘柄が多かったので、それらを売却し、上昇トレンドの銘柄を新たに買いました。
<強い銘柄はより強く>
今日の相場を見ていて感じたことは、「強い銘柄がより強い」状況が目立ったということです。もともと株価が順調に上昇していたところに、今日になって大きな上昇となった銘柄が目立ちました。例えばWDBホールディングス(2475)、ペッパーフードサービス(3053)、じげん(3679)、ミズホメディー(4595)、グレイステクノロジー(6541)、アミューズ(4301)などです。
一方、決算発表の内容に失望し、上昇トレンドだった銘柄が25日移動平均線を大きく割り込むケースもかなり生じています。例えばアライドアーキテクツ(6081)、エフアンドエム(4771)などです。
今日は日経平均株価など株価指数こそ小動きでしたが、個別銘柄をみると、大きく上昇した銘柄や、逆に大きく下落した銘柄が目立った1日でした。
<上昇トレンドの銘柄を保有していれば恩恵がある>
ところで、上で取り上げた、大きな上昇となった銘柄には共通点があります。それは、今日の大きな上昇となる前に、すでに25日移動平均線を超えていて上昇トレンドとなっていた、という点です。
下降トレンドの状況から、決算発表等を契機に株価が大きく上昇したケースはあまり見ません。
確かに、上のアライドアーキテクツやエフアンドエムなど、上昇トレンドの状態から一気に大きく株価が下落してしまうケースもありますが、それは仕方ありません。
上昇トレンドの銘柄のみ保有していれば、決算発表により上がるもの、下がるものがあり、そのトータルがプラスであれば、決算発表シーズンを無難に乗り切ったと考えてよいでしょう。
今日の個別銘柄の動きをみると、やはり決算内容がよい銘柄について株価の上昇が続いている印象が強いです。「強い銘柄はより強く」、「弱い銘柄はより弱く」、という観点から、上昇トレンドが続いている銘柄の保有を続けるのがよさそうです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。