<今日の日本株>
4月24日の日本株は、週末のフランス大統領選挙というイベント通過や、1ドル=110円台まで円安が進んだこともあり、日経平均株価は大きく値上がりしました。日経平均株価の終値は先週末比255円13銭高の18875円88銭でした。TOPIXも上昇しましたが日経平均株価より上昇率は小さくなっています。また、マザーズ指数は2%の大幅下落でした。
今日の値上がり銘柄は2294、値下がり銘柄は1255でした。日経平均株価が急上昇した割には、マザーズ指数が大きく下落したため、新興市場銘柄を中心に株価が下がったものが数多くありました。
今日のADA指数は45.8%で、先週末の45.5%とほぼ変わらずでした。朝方結構新規買いしたものの、その後の失速で下落したため、昼休みに売るなどした結果です。
<強弱まちまちの動き>
個別銘柄の動きをみると、強弱まちまちといった動きです。プリマハム(2281)、エニグモ(3665)のように高値を更新する銘柄もあれば、ここ数日25日移動平均線近辺でうろうろしていたGMOクラウド(3788)が明確に25日移動平均線を割り込んだりしています。WASHハウス(6537)のように寄り付きは明確に25日移動平均線を超えていたものの、そこから失速して終値ではほぼ25日移動平均線ラインまで下落した銘柄も目立ちました。
今のようなどっちつかずの相場環境では、安易に新規買いするとすぐに25日移動平均線を割り込んで損失が膨らんでしまいがちです。よく厳選して、本当に買いたい銘柄に絞って新規買いした方が良いと思います。
<株価指数の動きは?>
今日の大幅上昇で、日経平均株価はわずかながら25日移動平均線を超えてきました。一方、TOPIXはちょうど25日移動平均線のラインにあります。そしてマザーズ指数は今日の大幅下落により、25日移動平均線を目前に頭打ちとなってしまいました。
いつものように、日経平均株価が上昇すればマザーズ指数は下落する傾向が続くとすれば、足元の動きは、特に新興市場の中小型株については注意すべきと思います。
もちろん、25日移動平均線を割り込んだら売ればよいですが、新興市場銘柄は値動きが荒いので、売りのタイミングですぐに決断できないと、翌日以降の急落でにっちもさっちもいかなくなってしまいます。売りタイミングはシビアに追いかけるようにしてください。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。