<今日の日本株>
今日の日本株は大きめの下落となり、日経平均株価の終値は前日比195円26銭安の18552円61銭でした。TOPIXも下落、マザーズ指数に至っては、3%超の急落となっています。
今日の値上がり銘柄わずか412に対し、値下がり銘柄3257と、まさに全面安の様相となっています。年初来高値更新銘柄は22と低水準、対して年初来安値更新銘柄は一気に472まで増加してきました。
今日のADA指数は14.8%となり、前日の26.3%から大きく低下しました。25日移動平均線を割り込んだ銘柄の売却はもちろんのこと、25日移動平均線スレスレまで下がってきた銘柄については、保有株の半分を売却したりしました。とにかく今はポジションをできるだけ減らすことが先決と考えました。
<ほとんどの銘柄が下降トレンドに>
個別銘柄の動きをみると、ほとんどの銘柄が下降トレンドにあります。一部、ファーストロジック(6037)や、ニトリホールディングス(9843)など上昇トレンドを維持している銘柄もありますが、それはごく少数です。
また、今日はここまで25日移動平均線を割り込まず推移していたWASHハウス(6537)が25日移動平均線を割り込んだり、ローム(6963)が今まで下げ止まっていた水準を割り込んだりと、新たに下降トレンドになる銘柄も目立ちました。
シュッピン(3179)のように、昨日25日移動平均線を超えたと思ったら今日はすぐに割り込んでしまうなど、たちの悪い動きも見られます。これは下げ相場に特有の動きです。
<株価指数はそろって底割れ>
4月6日の安値で底打ちしたかに見えた日本株ですが、結局今日の相場で日経平均株価、TOPIX、マザーズ指数の全てで安値を割り込みました。
また、25日騰落レシオも76.2%まで低下し、4月6日の水準を下回っています。
こうなると、投げ売り、パニック売りまで巻き込んでようやく底打ちするという可能性も出てきました。
騰落レシオ76.2%というのは、相場が強ければいつ反転してもおかしくない水準ですが、相場が弱ければ、まだまだここから下落余地は十分ある、という水準です。2016年の初頭には、騰落レシオ60%割れにまで達しましたから。
巷では、株価が足元で下げてきたことを受け「逆張り買い」を勧める記事が目立ってきました。でも、私は逆張り買いはしません。逆張り買いは個人投資家にとって「不利」だからです。
個人投資家の9割が負け組、そして個人投資家のほとんどは逆張り買いを好む・・・これから見えてくることはただ1つ、株式市場で生き残る道は「順張り」だということです。
25日移動平均線を超えてから買っても、全然遅くありませんし、十分「安値圏」で買えますからご心配は無用です。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。