<今日の日本株>
4月11日の日本株は軟調な動きとなり、日経平均株価は前日比50円01銭安の18747円87銭で引けました。TOPIXも下落、マザーズ指数は大きめの下落となりました。
今日の値上がり銘柄950に対し値下がり銘柄2524と値下がり優勢、年初来高値銘柄は22と相変わらず低迷、年初来安値銘柄は少し増えて135となりました。
今日のADA指数は26.3%となり前日の26.3%と変わらずでした。多少の銘柄入れ替えを行いましたが、トータルの投資金額は変化なし、というところです。
<再び悪化の気配に>
今日の日本株をみて感じたのは、4月6日に底打ちしたかどうか、再び怪しい雰囲気になってきた、ということです。
確かに、メディカル・データ・ビジョン(3902)やシュッピン(3179)など、25日移動平均線を回復する銘柄もありますが、それ以上に25日移動平均線を割り込む銘柄が目立ちました。
特に、ジェイエイシーリクルートメント(2124)や、リクルートホールディングス(6098)など、今年に入ってから1度も割り込まなかった25日移動平均線を今日になって割り込んだものもありました。
また、スミダコーポレーション(6817)のように、今年に入ってずっと上昇トレンドにあった銘柄も、一たび25日移動平均線を割り込むと、あっという間に大きく下落するものもあり、今は25日移動平均線割れでしっかり売却しておかないと、大変なことになりかねない状況です。
昨日、25日移動平均線をまだ上回っていない銘柄につけていたヘッジ空売りの一部を買い戻したと申し上げましたが、今日の弱い株価の動きを見て、再びフルヘッジに戻しました。今は例え少しであってもルールを逸脱して勝負すべき時ではない、と悟りました。
ドルー円相場は110円を割り込んで109円台に突入、円高が進んでいます。アメリカと北朝鮮との関係も急速にきな臭い動きになってきており、どう考えても守りを優先すべき時期です。
私は突然の株価急落に備え、少量ですがプットオプションの売り、日経平均先物売りも入れてあります。
必ずしもオプション、先物を使う必要はありませんが、キャッシュポジションは多めにして、次のチャンスを待つのが得策だと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。