3月24日の日本株と今週の投資戦略

<3月24日の日本株>
週末3月24日の日本株はやや大きめの上昇となり、日経平均株価は前日比177円22銭高の19262円53銭で引けました。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。

値上がり銘柄2566に対し値下がり銘柄950と、値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は64と、少し増えましたがまだ低水準です。昨年来安値更新銘柄は1でした。

3月24日のADA指数は46.8%となり、前日の42.3%から少し上昇しました。反発して25日移動平均線を超えてきた銘柄もそこそこ生じたため、そうした銘柄への新規買いやヘッジ空売り買い戻しを進めたことによるものです。

<強い銘柄も少しずつ増えてはいるが・・・>
GMOクラウド(3788)、リンクアンドモチベーション(2170)、M&Aキャピタルパートナーズ(6080)など、上値追いをする銘柄も少なくありません。ただ、まだ全体的には下降トレンドの銘柄が多いです。パンチ工業(6165)のように、新たに25日移動平均線を割り込んだ銘柄もあります。
総合すると、強い銘柄も結構あるが、下降トレンドにある銘柄の方がまだまだ多い、ということです。下降トレンドの銘柄については25日移動平均線を超えてくるまでは、無理に新規買いするつもりはありません。

<買いのタイミングと逆指値注文の活用>
私は、新規買いのタイミングとして多いのが「25日移動平均線超え」と、「直近高値超え」です。
例えば、TOKYO BASE(3415)、パイプドHD(3919)などは、明確に25日移動平均線を超えていますから、新規買いのタイミングとなります。

また、GMOクラウドや、アスカネット(2438)など、直近高値を超えて上昇していますが、これらは直近高値(アスカネットは22日の高値)超えで買いとする、逆指値注文を出しておけばしっかり買うことができていました。

日経平均株価などの指数に関しては、まだ上にも下にも行きにくい展開が続くかもしれませんが、個別銘柄については、上昇トレンドにある銘柄に限り保有する、リスク管理についてはポジションを大きくし過ぎないことで対応すればよいと思います。

29日に3月決算銘柄の配当権利落ちとなり、銘柄によっては大きく株価が下がるものもあるでしょう。しかし、私はあまりそのあたりは気にせず、あくまでも25日移動平均線の上にあるか、下にあるかで保有するかどうかを判断したいと思っています。
「きっとこの銘柄は配当権利落ちで株価が大きく下がるだろう」と予想して先回りで売却した場合、そうならなかったときのリカバリーが大変になります。あくまでも決めたルール通りに常に売買するべき、というのが私の考えです。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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