<3月17日の日本株>
3連休を控えた3月17日の日本株は、為替レートが引き続き円高気味に推移していることもあり、終日弱含みの動きとなりました。日経平均株価の終値は前日比68円55銭安の19521円59銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しました。マザーズ指数は前日の反発を打ち消すような下落で、再度25日移動平均線を明確に割り込んでいて、非常に良くない形です。
値上がり銘柄1428に対し値下がり銘柄2026とやや値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は113と比較的高水準でした。昨年来安値更新銘柄はゼロでした。
3月17日のADA指数は70.1%となり、前日の68.7%からやや上昇しました。銘柄入れ替えが主ですが、少し新興市場銘柄から東証1部銘柄へシフトしています。
<マザーズ指数の崩れに少し注意>
個別銘柄は相変わらずバラバラの動きですが、弱い銘柄がやや増えつつある印象は受けます。
スミダコーポレーション(6817)は相変わらず順調、アウトソーシンング(2427)も大勢上昇波動に転じているような感があります。また、クラリオン(6796)は日足ベースで上放れしているだけでなく、月足ベースでも3年半ぶりの高値水準まで到達し、高値更新を伺おうか、という動きです。山一電機(6941)も1ヶ月の調整を経て、直近高値更新目前、という動きになっています。
一方、ジェイエフイーホールディングス(5411)や安藤・間(1719)など軟調な動きが続く銘柄も目立ちます。
上で述べたように、マザーズ指数が、崩れる直前のチャート形状になっていて、ここで下げ止まらないと明確な下降トレンドに転じてしまう恐れがあります。
そのため、新興市場銘柄は要注意です。もちろん、上昇トレンドにあるものを無理に売却する必要はありませんが、25日移動平均線を割り込んだらすぐに売っておくのが無難です。しっかりと25日移動平均線を割り込んだら売らないと、そーせいグループ(4565)のように、あっという間に株価が大きく下落してしまいます。新興市場銘柄は、株価が下げに転じた時に大きな下げにつながりやすいので、十分に注意してください。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。