<今日の日本株>
3月16日の日本株は、アメリカの利上げが決まったものの為替が円高に進んだことから朝方安く始まりましたが、そこからは強い動きとなり、引けではプラスで終わりました。日経平均株価の終値は、前日比12円76銭高の19590円14銭でした。TOPIXも上昇、昨日急落したマザーズ指数も大きく値を戻し、25日移動平均線ラインまで回復しています。
今日の値上がり銘柄2204に対し値下がり銘柄1225と値上がりが優勢でした。昨年来高値更新銘柄は90、昨年来安値更新銘柄は1でした。
今日のADA指数は68.7%となり、前日の62.3%から上昇しました。東証1部銘柄で上昇トレンドにある銘柄を新規買いしたり、空売りしていた銘柄が反発したため買い戻しをしたためです。
<全般に持ち直しの動き>
今日は、多くの銘柄で切り返しの動きとなりました。昨日明確に25日移動平均線を割り込んだファインデックス(3649)、MRT(6034)などは本日は大きめの上昇となっていて、株価が崩れることはありませんでした。
ファーストロジック(6037)など、25日移動平均線を明確に割り込む懸念があった銘柄も同様に、反発しているものが大部分でした。
ひとまずは反発しましたので、昨日の安値が直近安値になった銘柄が多数でています。もし、今後25日移動平均線超えで新規買いする場合、損切り価格を25日移動平均線割れではなく、直近安値割れまで粘るという戦略を立てることも可能です。
相場全体に明確なトレンドが出ていないにしろ、株価が大崩れしない限りは、たとえ25日移動平均線を割り込んだとしても、直近安値を割り込まずに再度反発に向かうことが多いからです。
ただし、直近安値が25日移動平均線からかなり離れている場合(私であれば目安は5%以上)は、25日移動平均線割れで素直に売却した方がよいと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。