<今日の日本株>
3月8日の日本株は終日弱含みの展開で、日経平均株価の終値は前日比90円12銭安の19254円03銭でした。TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1476に対し、値下がり銘柄1923と、やや値下がり優勢でした。最近は、全面高にも全面安にもならない、まさにどっちつかずの動きとなっています。
昨年来高値更新銘柄は87、昨年来安値更新銘柄は2でした。
今日のADA指数は74.4%となり、前日の75.6%から少し低下しました。今日は銘柄入れ替えが主でした。
<今日の個別銘柄いろいろ>
個別銘柄の動きは相変わらずまちまちでした。ジェイエイシーリクルートメント(2124)、フリービット(3843)などは上値追いの動きでしたが、ジェイエフイーホールディングスは25日移動平均線割れ、アイリッジ(3917)も25日移動平均線割れまで風前の灯といった状況です。
そして、アドバンテスト(6857)、朝日インテック(7747)、ソフトバンクグループ(9984)、日東電工(6988)などは明確に25日移動平均線割れとなっており、保有株の売却はもちろん、空売りを仕掛けるタイミングともなっています。
<株価トレンド分析で大きな損失を防げた事例>
今日は、Jトラスト(8508)の株価が急落しました。今日1日だけで17%も値下がりしました。
実は、私はJトラスト株を保有していたのですが、3月3日に一時25日移動平均線を割り込んだ時の安値を下回ったら売りとする、逆指値注文を入れてありました。
その結果、1270円どころで保有株を売却することができたのです。今日の終値は999円ですから、なんとその差は270円にもなります。
なぜ1270円どころで売却できたか、それは25日移動平均線を割り込んだら売却、という非常にシンプルなルールを実行したからに過ぎません。何も難しいことはしていないのです。
もし、25日移動平均線を割り込んでも保有株を売却しなければ、今日の急落の影響をもろに受けていたことになります。25日移動平均線を割り込んだら売却する「株価トレンド分析」により、大きな損失が防げたのです。
もちろん、上昇トレンドにあるときに突然株価が急落するケースもあります。でも、そのケースは株価トレンド分析を使おうが使わなかろうが、損失を被ってしまいますから差は生じません。
全てのケースにおいて損失を未然に防ぐことができるとは申し上げません。でも、株価トレンド分析を使えば防げるケースも結構多いのは事実です。私はこうやって、損失の拡大を未然に防止してきました。
未然に防ぐことができる損失を実際に防げば防いだだけ、他の投資家とのリターンの差が大きくなっていくのです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。