<3月3日の日本株>
週末3月3日の日本株は、朝から次第安の展開となり、日経平均株価は前日比95円63銭安の19469円17銭で終えました。TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1316に対して値下がり銘柄2116とやや値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は130と前日よりだいぶ減りましたがまだまだ高水準です。昨年来安値更新銘柄はゼロでした。
3月3日のADA指数は76.7%となり、前日の79.9%からやや低下しました。前日に買い直したものの、本日の動きが弱かった銘柄を再度売却したり、少しドタバタした動きになってしまいました。
<引き続き強い銘柄についていくのが基本路線>
3月2日に日経平均株価は一時直近高値を超えたものの失速、そして3日の下落で、高値更新はまたやり直しとなってしまいました。為替レートが明確な円安方向に振れないと、日経平均株価はなかなか上昇してくれません。
しかし、個別銘柄の中には、昨年来高値更新銘柄も多く、強い銘柄は強い、という状況です。また、クルーズ(2138)など一時調整気味だった銘柄にも25日移動平均線を超えてきたり、アルコニックス(3036)やアイ・アールジャパンホールディングス(6035)など直近高値を超えて再度強い動きになってきたものも少なくありません。
エン・ジャパン(4849)など非常にクセの悪い銘柄も、いよいよ本格上昇か、という動きに感じられます。
その一方、25日移動平均線を再び超えて反発に転じると思っていたアドバンテスト(6857)やソフトバンクグループ(9984)など、結局25日移動平均線で頭打ちになってしまったものも少なくなく、弱い銘柄は反発力も弱い、という状況です。
また、上昇トレンドにある銘柄の動きも結構まちまちで、高値更新を続けているものもあれば、数日前に高値を付けてから調整気味であるがまだ25日移動平均線は割り込んでいない、というものもあり、なかなか扱いが難しいです。
こういう時こそ、あまり将来を予想するのではなく、上昇トレンドにあるうちは保有を続ける、などといった単純なルールを設けておくのが結局はうまく行きそうな気がします。
引き続き、上昇トレンドの強い銘柄の保有を続けつつ、日経平均株価の本格的な上昇局面を待つ、というのが今週の戦略です。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。