<今日の日本株>
2月23日の日本株は、朝方安くなる場面もあったもののそこからは持ち直し、小幅安で終えました。日経平均株価の終値は前日比8円41銭安の19371円46銭でした。TOPIXも小幅安でしたが、マザーズ指数は1%超の上昇となりました。
値上がり銘柄1865に対して値下がり銘柄1572とほぼ拮抗、昨年来高値更新銘柄は125、昨年来安値更新銘柄はゼロでした。
今日のADA指数は80.1%となり、前日の75.4%から上昇しました。25日移動平均線を明確に超えてきた銘柄を新規買いしたことなどによるものです。
<調整局面からの立ち上がりを狙う>
昨年来高値更新銘柄が100を超える一方、昨年来安値更新銘柄はゼロであることからも分かる通り、日本株は堅調で、弱気相場では決してありません。しかし為替が円安にならないこともあり、なかなか明確な上昇トレンドとなってくれません。
そのため結局は、上昇トレンドの銘柄を継続して保有し、利益を積み上げていくほかはありません。
ただ、すでに株価が大きく上昇し、25日移動平均線と大きくかい離してしまっている銘柄を新規買いするのはリスクがあります。
例えば、今日急伸したモバイルファクトリー(3912)であれば、2月16日の直近高値2943円、もしくは1月20日3020円を超えたら買い、とする逆指値注文を入れておくことで、25日移動平均線を超え、かつ25日移動平均線から大きくかい離しない範囲内で新規買いすることができました(私はすでに保有していたもののほか、2943円超えの逆指値買い注文をあらかじめ入れてありました)。でも、今日の終値ベースですでに25日移動平均線から17%もかい離していますから、ここからの買いは私なら見送ります。
25日移動平均線を明確に上回ってきたものとしては、例えばRIZAPグループ(3649)、IBJ(6071)、ニトリホールディングス(9843)などがあります。これらは今からの新規買いでも遅くないでしょうし、今日の前場が終わった時点ですでに明確に25日移動平均線を上回っていましたから、そのタイミングで新規買いするという方法もあります(私は良く使います)。
25日移動平均線を下回っている銘柄で、自分が投資候補にしているものがあれば、毎日株価チャートをチェックし、25日移動平均線を上回ったらすぐ新規買いできるようにしておくことで、安値圏で買うことができますし、買った後値下がりしてしまった場合も小さな損切りで済ませることができます。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。