2月10日の日本株と今週の投資戦略

<2月10日の日本株>
週末2月10日の日本株は、週末に日米首脳会談を控えているにもかかわらず、まるでその結果が事前に分かっているかのように大きく上昇しました。日経平均株価の終値は前日比471円26銭高の19378円93銭となり、再び25日移動平均線を超えてきました。TOPIXも大幅上昇となりましたが、マザーズ指数は下落しました。日経平均株価が大幅上昇する日は新興市場銘柄は軟調というセオリー通りの動きです。

値上がり銘柄は2719、値下がり銘柄は833でした。新興市場銘柄を中心に弱い銘柄が多かったので全面高までとはいきませんでしたが、かなり値上がりが優勢でした。昨年来高値銘柄は153まで増加、昨年来安値銘柄は1でした。

2月10日のADA指数は74.7%となり、前日の64.3%から大きく上昇しました。東証1部銘柄中心に大きく上昇したものが多かったので、新規買いや、ヘッジ空売りの外しを行った結果です。

<日経平均株価が直近高値を超えるかどうかに注目>
日経平均株価は25日移動平均線を超えてきましたが、日足チャートをみると、まだボックス相場の中にあることが分かります。ここから上に向かうためには、当然ながら直近高値を超えてくる必要があります。したがって、日経平均株価であれば1月5日の高値19615円40銭を超えるかどうかが注目ポイントです。

また、個別銘柄をみても、まだ下降トレンドの銘柄も多く、あるいはちょうど25日移動平均線近辺まで戻ってきているものが目立ちます。これらについては、明確な25日移動平均線超えを確認できたならば新規買いするという形になります。

ただ、ADA指数がかなり高水準であることからも分かるように、私であればすでにある程度は仕込み終わっているため、ここから大きく日本株が上昇することになっても特段問題ありません。
もし、現時点であまり仕込めていない、という方は、これから25日移動平均線を超えて上昇トレンドに転じる銘柄を中心に買い仕込むのも1つの戦略です。

騰落レシオもまだ93.2%と低水準であり過熱感は全くありませんので、ここからの大相場入りにも大いに期待したいものです。

<アベノミクス相場初期に株価があまり上昇しなかったものが高値更新>
私のウォッチ銘柄の中では、昨年来高値を更新したものはあまり多くないのですが、例えばデジタルアーツ(2326)やテンプホールディングス(2181)など、昨年来高値のみならずアベノミクス相場スタート後の高値を更新しているものもいくつかあります。

また、昨年来高値更新銘柄をみると、どの業種でもまんべんなく発生しているものの、化学株の高値更新が目立つように感じました。例えば、昭和電工(4004)、東ソー(4042)、三菱瓦斯化学(4182)などです。
株価チャートをみてみると、昭和電工は初期アベノミクス相場で株価が2倍にも上昇せず、2016年中頃にはアベノミクス開始時の株価すら下回りました。しかしそこから立ち直り、アベノミクス相場開始以降の高値を更新しています。
また、三菱瓦斯化学も初期アベノミクス相場で株価が2倍程度にしか上昇していませでしたが、足元では株価が大きく上昇し、アベノミクス相場開始後の高値更新となっています。

これらのことから考えられるのは、アベノミクス相場開始後、株価があまり大きく上昇しなかった銘柄が、足元で高値更新しているし、ここからさらなる株価の上値余地も期待できるということです。古河電気工業(5801)も同じようなイメージです。
こうした重要な高値を更新している銘柄は、ここからさらに株価が大きく伸びる可能性が十分にあります。安易に売却せず、上昇トレンドが続く限り保有しておくのが良いのではないかと思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事